4.29.2009

稲作 根が大切

心配していたの発育。

育苗箱に移してから二週間、
今やすっかり太い葉をつけています。



何というたくましさ!
透き通るような新緑の葉、
凛とした、上へ上へ伸びようとするシルエット、
ますます愛情が深まります。

毎日面倒は見られないので、ノリさんに二日に一回、
ローラーをかけてもらいました。
これは茎をいじめて、外部の環境に負けないよう、
根をしっかりと張らすというものです。



例えば強風。
根がしっかりと土を捉えていれば、簡単に負けるものではない。
害虫や病気も根の張り具合で決まると言います。
もちろん農薬を使えば簡単に解決できるでしょうが、
それは僕らの主義に合いません。

一本、一本の生命に宿る力を引き出したい。

今日、苗たちはガラスハウスから田んぼに引っ越ししました。
田植えまでの間、田んぼの気候風土に慣れてもらうためです。
いきなりガラスハウスの温もりから
田植えで移植してしまうよりも、
この環境に慣らした方が定植も良いとのことです。
どうぞ、すくすく育ってくださいな。



昨日の作業は土木がメインでした。

ここは谷あいで段々畑になっています。
上の田んぼで引いた水が
下の田んぼに流れるシステムになっているのです。
(風景は素晴らしいですよ!)
その給水、排水溝をU字ブロックで造りました。

スコップで穴を掘り、重量のあるブロックを埋め込みます。
ぬかるみで足を取られるので、
普通に重量のあるものを持つのと訳が違います。







                手前から奥の田んぼに水が流れていきます。

こういう所での作業は身体のたくさんの筋肉を使い、
慎重に身体を動かすので、
バランス感覚をつかさどる脳の命令系統が発達します。
まさに農作業は身体の基礎を作ります。

自然の音に耳を奪われながら、
作業に無心で没頭する。
ここに何のストレスが生まれましょうか!

田植えも間近なので代掻きをしました。
トラクターでもう一度掘り起こし、
長いパイプで均していく作業です。
平らにして田植えをしやすくするのです。


                   O氏。トラクターの運転はお手の物。


             

さてさて、あとは田植えを待つのみ・・・


                田んぼに陽が落ちていきます。また明日!

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4.27.2009

最低限の備えを

水際作戦など、どこまで止められる分かりません。

とにかく大事なことは情報をしっかりと知ること。
そして簡単な備えをすること。

豚インフルエンザの感染が欧米の各地に広がりました。
WHOは警戒レベルを引き上げてはいませんが、
いつ何が起こるか分からないのが、
パンデミックの怖いところ。

様々な情報源があると思いますが、
ここをチェックするのが現状はいいのかなと思います。
厚生労働省

若い人で、免疫が強くてもインフルエンザは猛威をふるいます。
まずは感染する状況をなるべく減らしていくのが良いでしょう。

・マスクを携帯しましょう。
・帰ったらうがい、手洗いをしっかり。
 (特に人気の多い所に行った時は注意ですね。)
・エタノールなど消毒液を購入しましょう。
・災害時と同様に食糧を確保するのも大切ですね。

大げさかもしれませんが、
情報、簡単な物資の備えがあれば
防げることも多いかと思います。

今現在、免疫が落ちている人は、
休んで体力の回復につとめるのが良いでしょう。

あとは気を充実させて、日々を楽しく!


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4.25.2009

Love&Peace

21歳の頃、僕はカリフォルニア・ベイエリアにいました。
1993、94年になります。

その頃はまだ70年代の名残があって、
バークレイやヘイトアシュベリーに行けば
多くのヒッピーたちがたむろしていて、
気軽に中に入ることができました。

グレートフルデッドやウッドストックを知り、
憧れていた世界だったので、
僕にとっては居心地のいい場となりました。

しかし、彼らの依拠するところの標語、
Love&peaceにはどうも馴染めなかった。

このシーンの成り立ちの一つに
ベトナム戦争反対という動機があります。

長引く戦争の閉塞感から心を解放し、
愛ある社会を実現しようと若者が立ちあがりました。
そのエネルギーをアートや身体で表現し、
シーンが生成されていったのです。
つまり、混沌から生まれた文化といえます。

そんな時代背景がある中で、
日本でヌクヌク80年代(この時代、結構好きですw)
青春を過ごした僕には、
どうしても実感がわいてこなかったのです。

当時、ヒネクレ坊主だった僕の、
ストーレトな感想はこんなものでした。

愛・・・そもそも口はばったい!
    恥ずかしくて言えない。

平和・・・戦争の対義語かな?
     戦争がなければそもそも存在しないんじゃないか?

そんなことで、僕はあのシーンにいながら
一度もこの言葉を口にしたことはありませんでした。
恥ずかしかったことが大きいと思います。


さて、あれから15年が経ち、心の変化を感じています。

この二語に集約される重みがジワジワと効いているのです。
明るい未来のために必要な、大切な言葉なのだと。
今後積極的に口にしていこう!
そう思うようにもなりました。

ただ、当時から15年がたったものの、
ヒネクレ具合はあまり変わっていないので、
僕なりの解釈がついてきます。

平和・・・そもそも「和」が平らって、
     そんな二次元的な発想は無い。
     だから「和」一文字でいい。
     これは最近、大切な心構えとして実践しています。

愛・・・感覚的にはつかんでいるのですが、
    これを言葉にするのは難しい。
    
    まずは漢字的解釈から。
    心で受け入れる→愛(少し強引ですけど・・・)     
    恋と愛の違い→恋は下心(下に心)愛は真ん中に心。
    
    マザーテレサの言葉
    「愛の対義語は憎しみではない。無関心です」
    →愛とは積極的関心を持つということ。

    子供に対する母親の無条件な愛・・・
    思いやり、大地、受けいるれること・・・

おおよそ感覚的ではあります。
しかし、実感としては確信めいたものが奥底にあります。

うわべの心では出てこない、確たるもの。

口で言っても自分ができていなかったら、
よくある、
「自分のことを棚に上げて~」人間になってしまうので、
まずは身体に落とし込むところから。

日々心がけ、実践していきます。

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4.23.2009

生きる目的?

なかなか見つけるのは難しいですよね。

何のために生きるのか?

アメリカのネイティブに
7世代先の子供達のことを考えて今を生きる、
というのがあります。

実に壮大な世界観、人生観ですね。

僕もその心持ちで今を生きたい。

楽観的に。

そう。楽観的に。

最近の混沌とした出来事から
将来を憂いている人も多いのではないでしょうか?

しかし、将来は憂いても始まりません。

見えないものを、あれこれ考えてみても空振りに終わるだけ。

ただ、僕が一つだけ確信していることは

“人は可能性に開かれている”
ってこと。

これを胸に、
ウキウキ、ワクワクすることが
良い将来を創っていくのだと思うのです。

7世代先が先過ぎるならば、
せめて次世代に感動を!そして夢を!

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4.21.2009

ありがとう

本日は田中マイコが書きます。

「ありがとう」
と言われることは、仕事がら多いと思います。
人に喜ばれる仕事をしたいとずっと思っていたので
こちらこそありがたいことです。

「ありがとう」は「有り難う」
→「有り難し」が語源と言われています。

「有り難し」=有ることが難しい
つまり、めったにない、貴重なこと。

誰かの親切に「ありがとう」と言うことは、
「私がこんなに親切にしてもらえることはめったにない、
 それほどの親切をあなたはしてくれました」
という意味をこめて、それが感謝を表す言葉になったようです。

人に対してだけでなく、
暖かい陽射しを背中に感じたとき
自然の恵み
美味しい料理
タイミングよく電車が来たとき
エカキに負けずに実をつけてくれるエンドウ
日常、いろんな場面で「ありがとう」を感じます。

その瞬間の数々は、
あたりまえのようでいて、有り難い偶然の出来事。

嫌なことがあった日でも、寝る前には
何かに「ありがとう」と感謝することが日課になっています。

この言葉にこだわりが強いのだと思いますが、
「ありがとう」を言われるはず
(と、こちらの価値観では思っている)の場面で
その言葉がないと、がっかりすることがあります。

相手にとっては「有り難い」ほどのことでは
なかったのかもしれない。
ありがとうと思っても口に出さなかっただけかもしれない。

でもそんなことを思う時点で、
その行為は相手のためではなくて
自己満足のためだったのかも、と反省します。

あと、口だけの「ありがとうございます」(店員さんとか)
も、気になってしまったり。
でも、人のふり見て我がふり直せ・・・ですね。
流れで言ってしまってはもったいない言葉。

心からの自然な「ありがとう」は
胸の奥にじわじわとあたたかく染み入り
気持ちを磨いてくれる。 栄養を与えてくれる。
そして、新しい力を生み出すような気がします。

想いがこもっているからこそ。

たいしたことはしていないのに、
今日はそんな「ありがとう」に出会えたので、こんな話題で。

全てが有り難いこと。
ありがとう。 大切にします。


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4.20.2009

収穫

今収穫ピークです!

連日サヤエンドウ、スナップエンドウ
合わせて10房以上を収穫しています。





それを厚揚げ豆腐と煮つけ、頂いています。



甘くておいしい!

昨日は天ぷらで頂きました。
特にスナップエンドウは濃厚な甘味がありますね。
ああ~たまらない。

至福に酔う・・・

今後、畑なしの生活は考えられませんね。

ここでの収穫はとても少ない。
しかし、こうやって季節を感じ、生命の成長を目の当たりにし、
それを頂くという行為は、
自然そのものを身体に取り込むという、
この世で最高の薬に他ありません。

それは単に身体だけではなく、
心の豊かさ、魂の感動につながっていきます。

都会ではなかなか畑をやることは叶いませんが、
少しのスペースと日当たりさえあれば、
プランターでも可能だと思うので、
是非、家庭菜園を試してください。
あなたの健康に一役買うことは請け合いです!

しかしながら、
作物につく虫や病気には注意しなければなりません。
これが大変!

連日のエカキハンターの成果は全く上がらず、
エカキはゼンゼン減っていません。
増えもしていないようなので、
均衡が保たれていると思いますが、
葉はみるみる白くなっていきます。

光合成がうまくいくのか、
実に栄養が行き渡るのか、
とても心配。

もう、なるように任せる他ありませんが・・・

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4.16.2009

時間の使い方

忙しい・・・

禁句だったはずのこの言葉が最近出てきている。

仕事、
やらなければならないこと、やりたいこと、
読みたい本、施術に関する勉強などを
一日に次から次へとこなしていく・・・

昔遊びすぎましたからね。
こんな時期もあるかと、しゃかりきになっています。
一生懸命は良いことだと思うのですが、
最近、焦っているのではないか?
と思うようになりました。

周囲とのコミュニケーションが
疎かになっているように感じたのです。
考え事が頭をしめ、視野が狭くなり、
架空の耳栓をしているような・・・

きっと時間がないから早くしてと、
顔が言っているに違いない。

気づいたので
立ち止まり、反省してみます。

・時間に焦っている。
・自己実現に偏って、全体性を疎かにしている。
・はたして実になっているのか
・優先順位はあっているのか・・・

一日の速さは歳をとることに加速する。

だから有効に使いたい。
しかし、その一日を使い切るがために焦ったとしたら、
良い結果は生まないでしょう。

上記の問題点から見えるのは、
心に余裕を持たせれば解決に向かうだろうということ。

容器がいつでも一杯の状態では、
少し何か足しただけで溢れてしまう。

まずは無駄を削ることから始めます。
欲張りですから、あれも、これもって、
かなり詰め込んでいます。余計なものもあるでしょう。

知行合一
思ったことはすぐに行動に移す。
これが無駄を省いていく近道だと思いました。

僕の癖なのですが、
やろうと思ったことを直ぐにやらずに貯めていくんですね。
そうすると、その事がずるずる後回しになって、
やるべきことがどんどん増えていき
「忙しい」と思い始めるのですよ。

夏休みの宿題、思い出すな~
あの頃は焦りもしなかったですけどね。

これを変えていきます。

昔は思ったことをすぐに行動に移すと
良くない結果に終わることもありました。
しかし、年齢を重ね、経験を積み、
すべきことに整合性が取れてきたので、
今は大きく外すことはありません。

思ったことは後回ししない。
知行合一、これを心がけます。
後回しにしたことは、スパッと忘れます。
必要なかったのだと。
もし大切なことなら、いつかまた思い出しますから。

時間の余裕が生まれます。
これで全体を眺める機会も増えることでしょう。

余裕、余裕。
忙しいの代わりに、この言葉を使います。

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4.14.2009

稲作 種を蒔こう!

平和の種を蒔こう

これは稲作を教えていただいているノリさんの歌。
ノリさんはアメリカンネイティブに養子として迎えられ、
その深遠なるスピリットを引き継いでいる方です。

ネイティブの平和の歌を日本語に変えて、
大切なことを後世につなげようと声を高々と響かせます。

平和の種を蒔こう

僕らが今すべきことは、いきなり木を立てることではない。
種をまき、大地に根を広く、しっかりと張らせ、
それを育てていくことだと思うのです。
平和の種・・・

それは逆説でもあります。
何度か種蒔きを経験しましたが、
種を蒔き、生命の誕生、生育の過程、
開花、結実を観ていると、気持ちが平和になる。

つまり種を蒔くと平和になる、
とも言えるのです。

皆さん、
土に触れましょう!
種を蒔きましょう!
生命の力をまざまざと感じましょう!

心が平和になります。


さて、一昨日、4割方発芽した種もみを蒔いてきました。

これから二週間ほど内田さん宅のガラスハウスで育苗します。
内田さんよろしくお願いします!

まずは長方形の育苗箱に土を均等に入れます。



それに水をしっかりとかけて、早速種もみを蒔きます。
80グラム。
意外と量が多いので、均等に蒔くのが難しい。
手のスナップを効かせないと、すぐにムラができてしまう。

しかし神の手を持つ内田さんは、
育苗箱というキャンパスにドットを均等に描いていく。
その手つきと、素早さ!
たまらないっすね~





蒔き終わったら、
その上に細かい土を被せて出来上がり。





その上に保温シートをかぶせます。
暗くさせると苗が育ちやすいのと、
一定の高い温度が必要だということです。



一週間後には二枚葉は出ているとのことです。
気持ちが高ぶりますね~

一週間後にはこれくらいに育っていることでしょう!



         我らが田んぼ!水を張りましたがモグラに畦を掘られ、
                     少し水が抜けています。

                  ここの景色はいつ来ても素晴らしい!
                  環境は最高。近いうちキャンプやりたい。

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4.13.2009

稲作 愛情の注ぎ過ぎに注意!

水に浸して二週間が過ぎました。

本来なら1週間程度で芽が出るとのこと。
まだ三割程度しか出ていない・・・

僕らの種もみは水を含んでパンパンになったものの、
(この状態をハト胸と言うそうです)
あと一息!ってところで再び爆睡しているようです。

熱い思いが強すぎたのでしょうか・・・

「出て来い、出て来い、出て来い!」
思いというよりは念。
これはいけない・・・

一昨年から始めた野菜作りで、
愛情をかけ過ぎると成長が止まるということを学びました。

始めた頃の僕は、毎朝、葉の一枚一枚、ツルの伸び方、
花の開き方、相当ガン見していました。
おかしい・・・
それだけ注いだ愛情にも拘らず、全然成長しないのです。

一週間ほど家を空けることとなり、
成長芳しくない彼らとしばしの別れをしました。
遠くから、枯れていないか、虫にやられていないか、
心配で心配でたまりません。

家に帰ってきて、真っ先に庭に向かいました。
すると、何ということでしょうか!
彼らは天まで届くかの勢いで成長していたのです!

そう、僕のガン見が成長を止め、
その視線が無いことで自由に羽を伸ばした・・・

適度のお付き合いが良いようです。


さて、種もみは友人宅から僕の家に引っ越してきました。

あまりにも出ないので、
強制的なやり方で芽を出させることにします。

一昼夜、水温を25度に高くして保つと、
みるみる発芽するという情報を聞いたのです。
日中は日に当て、
夜は風呂の残り湯で湯煎をします。



しかし、一日ではなかなか出てこないので、
これを二日間やりました。
もう種まきの時期が迫っているので、
ここは何としてでも発芽してもらいたい。

ん~、結果四割五分くらい発芽したでしょうか。
ノリさんはそれくらい出ていれば大丈夫だろうと言います。
その一言で安心・・・


      左が発芽している方。少しだけトゲのようなものが出ている。

最初は何かと心配がありますよね。仕方ありません。
次は種まきです!


                   種を少し乾かして、いざ種まきへ!


                    ガン見は駄目だから、遠目から。


                     いろんな角度からw


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4.11.2009

稲作 まずは種から

稲作
地味~な活動が続いています。

今年は種もみを購入して、苗を育てることから始めます。

ノーマルな稲作では
芽出し、育苗は業者にしてもらい、
それを購入して田植えとなるそうです。

しかし、今回の稲作の目的は、
いつでも米作りを始められるように、
米の生育、生産過程を知ることにあるので育苗は必須授業。

しかも稲作の指導をしていただいているノリさんは
育苗が米の出来を決めると言っています。

かなり重要な作業・・・
やってみましょう。

種もみは、
仲間の知り合いが作った無農薬、無施肥の
お米の種を譲ってもらいました。

ヒノヒカリ
九州地方ではなじみのあるお米。

米の種・・・
脱穀前の状態、
つまり玄米にもみ殻が付いている状態が、
実は種だったのですね。

まず最初に、その種が生きているのか、
それともすでに発芽する状態にないのかを調べます。

濃度20%以上の塩水を作り、
そこに種をザァーっと入れてしまうのです。
ただこれだけ。
すると死んだ種はプカプカ浮いてくる。
それを網ですくって選り分けるるのです。

なんとも簡単で原始的な方法ですね。
先人の知恵に感心してしまう。

次に沈んだ、生きた種を取り出して、
60度のお湯に10分間漬けておきます。
これは病気の原因になるカビや細菌を
消毒する効果があります。

10分経ったら引き上げて水にさらします。
茹で上がったうどんをしめるがごとく。

たったこれだけの作業で米一粒一粒に
愛着がわいてくるのを感じます。

うまく成長して食べられるなら、さぞ美味しいだろうな~
自分の作ったぬか漬け、
梅干しで食べたら、感動するんだろうな~
そんな思いが頭の中で沸き起こります。
それは愛着というよりはむしろ食い意地に近いかもしれない・・・

さて、生きた種たちは消毒されて無垢な状態になりました。
これで下準備完了。

ここからは発芽の作業に入ります。

水に浸します。
二日に一回水を取り替えて、ただ芽が出るのを待つのみ・・・
どうなるでしょうか。


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ブラ・リサイクル

本日は田中マイコが書きます。

下着メーカーのワコールさんが、「環境活動の一環として」
下着の回収をしていると新聞で読み、参加してみました。
 詳しくはこちら    http://www.wacoal.jp/braeco/index.html

「ブラ・リサイクルキャンペーン」2月12日ブラジャーの日から
4月22日アースデイまで実施しているそうです。
不用になったワコール製品のブラジャーを回収し、
RPFと呼ばれる産業用の固形燃料にリサイクルするとのこと。

店舗に専用の回収袋を取りに行き、
不用なブラジャーを入れ、封をしてまた店舗に持って行くと
中身を見られることなく回収してくれると説明がありました。

下着を捨てるのに躊躇する心理、
(確かに分別が面倒。
 そして万が一あさられたら・・・という心配もあるのでしょう)
エコ活動に貢献するという充足感。
両方をかなえる企画ということです。

袋を取りに行き、中身を入れて、またお店に持ち込む・・・
というのは手間なので、適当な袋に下着を入れておき、
お店で専用回収袋に入れてもらうことにして、
ワコール専門店のある百貨店に行きました。

しかし。
店員さんにリサイクル用の下着を持ってきた、というと
「当店ではお受け取りしていないんです~」と。
専門店なのに?
確かに実施店舗は限られていると説明はありましたが。

近くに実施店舗はあるか尋ねると、
その百貨店に隣接する複合商業ビルにある
下着屋さんなら受け取ってくれるとのこと。

でもそちらは、多種メーカーの商品が置かれた
お店だったような…と思いつつ行ってみると、
店員さんは「はい!お預かりします!」と。
私が持って行った袋の中身は見ずに、
そのまま専用袋に入れてしまうそう。

さらに、「ご協力いただいた方に差し上げています」と
草原にブラジャーが浮いている図柄の50円切手を頂きました。
(いつ使えばいいのだろう。。。。)

そして「ありがとうございました!」と言われ、終わり。
拍子ぬけです。
正直、このキャンペーンは「環境活動」だけでなく、
捨てるために来店させる→新しいものを買ってもらう
というメーカーの思惑もあると思っていたからです。

でも、ここの店はワコール専門店でもないわけだし・・・
(ワコールの商品を処分しても、他メーカーの下着を
 お客さんが選ぶことだってありえます)

本当に、環境のためだけの活動?
イメージ戦略?でも専門店では受け取らなかったし。
そもそも、キャンペーン期間を区切る必要があるの?

この一連のことについて、どうも腑に落ちないので、
ワコールお客様センターに聞いてみました。
すると、複雑な事情を垣間見ることができました。

まず、百貨店で受け取ってくれなかったのは、
回収袋を開封せずに一定の期間、店頭で保管するという
システムが、その安全性や保管場所の問題から
場所によっては同意を得られずに
キャンペーンに参加していない店舗もあるとのことでした。

また、期間を区切っている理由は、
ワイヤーやホック(不燃物)が混ざった状態で
袋も開けないまま処理(→産業用の燃料へ)するという条件を
受け入れる工場が少なく、キャパシティの問題だそうです。

せっかく環境活動を行おう!と掲げても、
他業者との絡みで全面的にはうまく進まないのですね。
でもこのキャンペーンを成功させるには、
どうしても他の理解と協力が必要。

ワコールさんには、とても丁寧に対応してもらいました。
この企画に真摯に取り組み、成功させようと努力されている
と感じました。

でも根本的に、そして総合的にこの企画が良いものなのか。
実施されたのも2回目。答えはまだ出せないでしょう。

現在、企業(特に大企業)が環境活動に取り組むことは
推奨されています。イメージアップにもなります。
でもこのように、一つの企画に色々な手が加わると
理想通りには進まないこともあります。

そういえば、私が前に勤めていた中小の会社でも、
「裏紙を使おう」なんてことでさえ、
社員の方になかなか実行してもらえなかったです。。。
意識の違いもあります。

まずは、個の活動が一番手っ取り早いと思ってしまいました。
うちではゴミを減らす、再利用するということが簡単にできます。
もちろん小さなことなのですが、
今、自分にできることをコツコツと。

でも今回のことは、とても勉強になりました。


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4.09.2009

エカキハンター 2

もう大変!

あれから毎朝、エカキハンターは出陣しているのですが、
全く減る気配なし!

映像で再生するかのように、
いつもと同じ朝を繰り返している・・・

最初の一振りで多くのエカキ達が四方に飛び立ちます。
「ゼンゼン減ってないじゃん」
前日の効果の薄いことに幻滅しつつ、
エカキネットをブンブン振りまわしている。

しかも知能をつけたのか、
上には飛び立たず、横に逃げるようになった。

そして葉にはたくさんの幼虫・・・

いつまで続くのか!

僕の頭には、
最初と最後の切れ目がない永遠のマークが浮かんでいます。
そしてあの初陣でみせた、
勝ったも同然とした高飛車な態度を悔いるのでした。

エカキの声が聞こえる・・・
「ナメルナ」

その反面、花が落ち、
実がボコボコとなりつつあります。
決して多くはないのですが、
しっかり口に運べるよう守らねばならない。

そんな折、友人から木酸液なるものを教えてもらいました。



この液体を薄めて、
霧吹きで葉っぱにシュッシュかけます。





あまり濃いと人にも植物にも良くないようなので、
自然素材だからと言って甘く見ずに扱いたいと思います。

さてさて、どうなっていくんでしょうね~



           今のところ、こんな実が15個くらいできています。

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4.07.2009

身体症状から聴こえるもの

本日は田中マイコが書きます。
あるワークをしました。

横になり、身体をリラックスさせる。
呼吸を深くする。 心を落ち着ける。
何も考えないように、考え事が思い浮かんでも、やり過ごす。

自分の身体だけに意識を向ける。
リラックスして力が抜けている身体。
無理に何かを感じようとしなくていい。

自然にあらわれる内部からの信号をキャッチするまで
ただ、身を任せていた。

・・・喉に違和感が生じたような気がする。
それに注意を向け、ただ感じる。

喉のざわざわした感触。
痒みとは違う、喉の奥でうごめいている感覚。

だんだん、喉(首の前側)が天井に向かってに引っ張られる。
寝ながらも、引っ張られる喉につられて

肩に力が入るのがわかる。

そして、閉じた目の奥にイメージがあらわれた。

喉に缶のプルタブがついていて、 それがググっと引っ張られ
くいっと開いた途端、中からガラクタが飛び出してくる。

え?どういうこと?
そのイメージを深めようとする。
でも、まどろみの雲の中に、そのイメージは消えていった・・・

アーノルド・ミンデル
アレクサンダー・テクニーク
最近、もっぱらこれらの本を読んでいます。

身体に深く注意を向けていくと、
イメージが沸き、どこからかメッセージを与えられる。
今まで知らなかった自分の側面に気付かされ
無理になおすわけでもないのに心身の悩みが和らぐ。

そのメソッドや理論が書いてあるのですが、
膨大な情報で、ここには書ききれません。。。

代替療法系の本を読んでいると、

「病気は悪者にされがちだが、
 身体の異変を教えてくれるきっかけ」
という旨の文を見かけます。

病気だけを悪者としてを切り取るのではなく、
人間をホリスティックに見たときに

その症状はどういう意味を持つのか。

これらの本で描かれていること(一部分)に、
身体症状に焦点を当て、自分で深く「感じる」ことで
根本的な快方に向かう という観点があります。
人に答えを求めるのではなく、自分で感じる、
解釈も結果も人それぞれのワーク。

「喉がプルタブで開けられガラクタが出てきた」

このイメージからどんなメッセージを受け取るか。

なんとなく思ったことは
「心(胸の奥)がとらえたことを、ありのまま出せばいい」でした。
心がとらえたことを、脳(頭)を通して

理屈の通ったものに変換して口で表現する、
といったことはしなくていい。
もっと直線的に、感じたことを表現すればいい。
・・・と、教えてくれたのかな?と。

でも今回は、メッセージを感じたという強い確信ではなく、
イメージの後はもやもやとして、あいまいではあります。
まずは今回の気付きを意識しながら生活してみます。

私は、幼い頃から喉の部分が落ち着かないことがありました。
喉に触れる空気が気になって集中できない不思議な状態。
タートルネックを着ると、包まれていて落ち着くのです。
最近はその感覚はありませんでしたが、思い出しました。
関係あるのでしょうか。。。

心身一如。
心と体はひとつ。つながっている。
でも実はそれだけではなくて、目に見えない内なる力が存在し、
身体を通して教えてくれる・・・

ミンデルの著書のひとつに「
身体症状に〈宇宙の声〉を聴く
という本があります。インパクトのあり過ぎるタイトルですが、
これまでの話題をズバリ表しているのでご紹介します。

この観点での心と身体の健康、
しばらく「こころの月」の課題になりそうです。


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腰 1

現代病腰痛。
これに悩まされている人も少なくないでしょう。

人となり、二本足で立ちあがった時から、
腰は身体の中でもとびきり重要な地位に就きました。

解剖学的に腰とは腰椎とその周りの筋肉としますが、
(大体アバラの下から骨盤までを指します)
ここでは腰椎、骨盤、その周りの筋肉と、
大まかに見ることにします。

さて、その腰の働きは、
歩く、蹴るなど、下半身の大きな動きを生み出し、
その反作用として生じる、
地面から跳ね返ってくるエネルギーを吸収します。

さらに上半身の動作、重力が、
下半身へ無駄に伝わらないように、それらを吸収します。

漢字からみてもわかるように、
身体の部位を意味する月へん(腹、肝、腸等)に
要(かなめ)。
つまり身体の要であることは間違いありません。

ここには、
上半身と下半身をつなぐための剛性、
外的衝撃をうまく吸収したり、
上下の動作をつなぐための柔軟性、
強い力を発する出力性
が求められます。

剛・柔・力
全然関連性のない大臣のイスを
三つも四つも兼ねているような働きぶり・・・

一つでもおろそかになったり、
少しでもバランスが崩れれば、
その代償として、腰そのものに響いてきます。

その痛みは慢性的に悩ますものから
立てなくなるほど急激なものまで様々です。

どんな症状があるのでしょうか。
次回説明します。


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4.03.2009

豊って?

「日本という国が豊かなのは日本人が貧しいからだ
 という逆説の成り立つように思える」

フランスの社会学者、ジャン・ボードリヤール

昨日の夕刊に載っていたのですが、
一理あるな~と思いました。

それは一昨日、毎年恒例のこんな記事を読んだからです。
何と世界で第9位
先進国と呼ばれる中では第一位ですよ!

何かがおかしい。

これまでの歴史は、ある意味、貧困を克服するための
様々な戦いだったわけじゃないですか。

飢え、病気、冬の凍え、不完全な住居・・・
もう、殆どの物を手に入れましたよね。

捨てるほどある食べ物。
移動は自由自在。
歩いて1週間以上かけていた距離を、二時間のフライトで。
病気はあるにせよ寿命は延びた。
冬は暖房がある。暖かい。

ああ~、豊だ。

って皆さん、思えていますか?

将来不安、とよく聞きます。
30年後、40年後、考えてみれば不安はありますよね。
それはそう。よく見えないから。
全然見えないものを見ようとするから不安なのです。

50年程前にできた未完成な年金制度。
それ以前の人たちは将来不安を
今の人たち以上にしていたのでしょうか?
どうですかね。

相対的に見て、不完全だけどある年金制度によって、
50年前よりは将来不安は少なくなっていいはずです。
しかし多くの人はそんな実感湧かないのではないでしょうか。
一面ですが自殺者数が物語っています。

もちろん、お金は大切です。
北欧のように福祉が厚ければ将来不安も和らぐでしょう。

しかし、それは単なる技術的な解決策。
本当の解決には至りません。

何が問題なのか。
それは、核家族化、都市化、履き違えた個性化(我良し)、
効率・能率化、不干渉・・・
時代が生んだ社会的なひずみ。
ここに重大なヒントがあります。

僕の考える将来安定。
そう、それは新しい横のつながり、
新しい形のコミュニティーの創造だと思うのです。

その組織の形成の仕方は、まだ見えませんが、
理念は難しくありません。

それは、助け合いです。

それしかないじゃないですか。
みんなが余裕の心をもって手を差し出すしか、
残っているカードがないんですよ。

不安の隙間を埋めるのは多くの金ではなく、
人と人の触れ合いだと僕は考えます。
そこに本当の豊かさがあるのだと。

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