9.24.2007

縦と横の時間が融合

時間の流れ方に、ツンツンと立ったアップテンポ
(主に東京などアジア的)なものと、
ほんわかとした、一つ一つの瞬間が間延びしたような
スローテンポ(主にサモア的)なものがあります。

この二つの時の流れ方が同時に進行して
融合し、うねうねと発展した時、
私の心はパチッと弾けて躍りだし、
時そのものを置き去りにしていることがよくあります。

とても心地のいい感覚。

それは二つの流れが合わさって
普通になるということではありません。

ゆっくりとしたビートに小気味いい速さのメロディー。
あるいは速い遅いをくり返しながら膨れ上がっていく進行。

私が二十代の頃追いかけていたバンド、
グレートフルデッド
このバンドの音楽はまさに二つの時間軸の
融合を極めたものでした。

このバンドのショウではいつでも
こころ躍り、からだは踊らされていました。
そして、
「ハッ」っと、いつの間に終わっていたことに
遅れて気がつくのです。

私の“ハマリ”
とは、この感覚を味わえるかどうかになります。

ここ一年、新しく私のハマリとなったものがあります。

スモウ。
最近はネガティヴな話題が尽きませんね。

しかし!
実際行って見るとわかります。
歴史が培った奥の深さ!

巨体の放つゆる~い動きや、
周りにいる、じいさんばあさんの
の~んびりとした話口調。

時間帯が4時から6時頃がメインとなるので、
ここでは宵の口前から
ビールやワンカップがよく売れます。
また焼き鳥がよく合うんです。

そんなゆるりとした雰囲気の裏に隠されたスピード感、
一番一番の勝負のテンポのよさがあります。

昔は三回仕切り直して勝負しているのがじれったくて、
一回でいいのに。
なんてスモウに興味のない私は勝手なこと言っていました。

しかし、実際ナマでは酒が入って気持ちよくなり、
番付や勝敗表を見ながら、前日の内容、
前場所のエピソード、期待度などを話していると、
いつの間にか三回の仕切りは終わっていて、
待ったなしになっているのです。

グシャッ。
肉戦車のぶつかり合う音。

格技でありながら目を三角にして野次を飛ばすでなく、
土俵際でしぶとく粘って、さらに粘っているのを見ると
「あっ、あ~、あ~~」と声を出し、
勝っても負けても、思わず笑ってしまうのです。

終始笑いが絶えません。

あっという間に二時間が過ぎ、横綱戦となります。
ゆる~い感覚と小気味いいテンポ。
最高です。

先週18日火曜日に国技館に行ってきました。
今回は特に波乱は起きませんでしたが、
とても味のある対戦が見られて満足です。

今回新入幕の豪栄道は目がよかったですね。
期待大です。

白鵬土俵入り。不知火型を目の前で。



*実践とはなんら関係ありません。
しかしこの時の感覚が、何となくホリスティックかな?
と思うこともあります(強引にまとめ)。
今後着目し、分析していきたい感覚です。



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