11.18.2009

半農半X という生き方

何度もこのブログに書いていますが、
今この時代、何が問われているのかと言いますと、
食べるものはすぐに手に入り、
着る服はオシャレになり、
冬は暖房、夏はクーラー、
余暇にレジャーができるような生活が手に入ったのに、
本当に幸せなのだろうか?
という疑問が湧いてきているということなのです。

先人たちは便利で苦労のない生活を求め、
さまざまな機械、生活用品を開発してきました。

それが大きく変わったのは近代のこと。

単純手作業の第一次産業が多数を占めていたのは
そんな昔のことではない。
例えば稲作では稲刈り機が導入されたのは昭和37年!
僕も体験しましたが、
手作業で稲を刈るのはとても大変。
これを最近までやっていたのです。

女性達に革命を起こした機械の一番に洗濯機が上がります。
それまでは井戸水、用水路で手洗い・・・
冬なんか凍えながらやっていたことでしょう。
それを思うと、ホント、洗濯機ができてよかった。

そんなんで、
ここ4、50年で仕事や生活の質がグーンと上がったわけです。
この結果、時間の余裕が生まれたんですね。
素晴らしい!

さて、便利への要求はとどまるところを知りません。
そこに物質の所有が加わり、
生活が豊かになってきます。
豊かになったはずなのです!

ところが・・・

生活の質が上がって豊かになったはずなのに、
なぜか忙しい!
時間をお金で買ったはずなのに、
時間の余裕が全然ない!

所有する物も、
エンターテイメントも、
ある程度は心を満たしてくれるが、長続きしない・・・

まあ、自分で会社立ち上げた人であれば、
そんな環境も楽しいかもしれない。
仕事が心底好きならいいかもしれない。

だけど現実、そう思っていない人が多い。

本当の幸せとは何だろうか?

今、自分の周りを見渡して
どうしていいのか分からない人が多いのではないでしょうか。

少し前に友人から借りた本に、
半農半Xという言葉が載っていました。
塩見直紀さんと言う人が提唱しているライフスタイルです。

それは
「持続可能な農のある小さな暮らしをベースに、天賦の才
(得意なことや大好きなこと)を活かし、社会的な仕事をし、
問題を解決すること」
とあります。

一周して、兼業農家が新しくなったと
解釈すれば分かりやすい。

毎日土をいじれる環境にいつつ、
時間を買いに仕事に出る。
それも受け身の仕事ではなく、
自分の才に合ったものや、
社会的に有意義なものを選ぶ・・・

そんなにリッチな生活ではないでしょうが、
心は豊かになると思うんですね。

僕の理想でもあります。

そう感じている人も少なくないと思うんです。

オカミもこういう方向性の政策を作ればいいのに。

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