11.14.2009

新聞の新刊紹介で世相を読む

今、世の中では何が求められているのか?

新聞の新刊の広告を見れば大体わかります。

今、流行りは
「33歳からのルール」
「28歳からのリアル」
「35歳までに必ずやるべきこと」
「働く女、38歳までにしておくこと」
等々。

この歳になったら世の中のできるヤツは、
こんなことやってんだぞ。
こぼれ落ちないためには、しっかり同じ事しておけ!

まあ、少し脅迫めいて書きましたが、
買う方は多少なりとも不安があるのが現実。
そこに訴える。

そもそも18歳で高校卒業、
20歳で成人式、
22歳で大学卒業して会社に入ったのなら、
その時点でしっかり付いて行っているではないか!

なのに不安だから、
このような本を買って基準を測ろうとする。
今抱える問題は、
同じようにやってきたことの歪みからきているのではないか?


「一瞬で信じ込ませる~」
「一瞬で相手を落とす~」
瞬間で相手を
自分の世界に引き込むテクニックも流行っている。

ノリ、スピード、軽さ。
まるで人がベルトコンベアに乗ってきて、
挨拶したら流れて行ってしまうかのよう。


法則シリーズ
「成功するための~個の習慣」のような、
これこれを得るには何個やりなさい、
という訓練づけ、
もしくは
「~~をするならやっておく、何個のルール」
のようなHOW TO系。

3つくらいなら、まだやる気は出そうです。
7つになったら少し面倒くさい・・・
しかし、
最近見たのでびっくりしたのは66個!
多ければいいってもんじゃないでしょw

これも「~歳までに」シリーズと同じく、
平均的な事柄は抽出できるけども、
絶対ではないですからね。

きっと、そのまま真似するとうまくいかない。


少し前に流行ったのは引き寄せ系。
=ポジティブシンキング。
これは、どんなことを引き寄せて、
どんなことをお返しするのかという質が
まず問われるべきなのではないかと思うのです。


そうそう、
もう少し前ならば品格シリーズ。
「国家の品格」が口火を切り、
さまざまな品格が世に産声を上げました。

これだけ「~~の品格」が生まれたのに、
まだその波に乗ろうとする、
その作者たちの品格が疑われる。
そう感じたのは僕だけかな。

新刊から世相を読む。
自信がないことからの不安が多くあり、
それを素早く解消してくれそうなものを
探しているということですかね。

しかし本当のことは
ルールは誰かに教えてもらうのではなく、
自分で見つけるということなのです。

そこをしようとしない限り、
堂々巡りなのではないかと思うのです・・・

人気ブログランキングへ

0 件のコメント: