新聞の新刊の広告を見れば大体わかります。
今、流行りは
「33歳からのルール」
「28歳からのリアル」
「35歳までに必ずやるべきこと」
「働く女、38歳までにしておくこと」
等々。
この歳になったら世の中のできるヤツは、
こんなことやってんだぞ。
こぼれ落ちないためには、しっかり同じ事しておけ!
まあ、少し脅迫めいて書きましたが、
買う方は多少なりとも不安があるのが現実。
そこに訴える。
そもそも18歳で高校卒業、
20歳で成人式、
22歳で大学卒業して会社に入ったのなら、
その時点でしっかり付いて行っているではないか!
なのに不安だから、
このような本を買って基準を測ろうとする。
今抱える問題は、
同じようにやってきたことの歪みからきているのではないか?
「一瞬で信じ込ませる~」
「一瞬で相手を落とす~」
瞬間で相手を
自分の世界に引き込むテクニックも流行っている。
ノリ、スピード、軽さ。
まるで人がベルトコンベアに乗ってきて、
挨拶したら流れて行ってしまうかのよう。
法則シリーズ
「成功するための~個の習慣」のような、
これこれを得るには何個やりなさい、
という訓練づけ、
もしくは
「~~をするならやっておく、何個のルール」
のようなHOW TO系。
3つくらいなら、まだやる気は出そうです。
7つになったら少し面倒くさい・・・
しかし、
最近見たのでびっくりしたのは66個!
多ければいいってもんじゃないでしょw
これも「~歳までに」シリーズと同じく、
平均的な事柄は抽出できるけども、
絶対ではないですからね。
きっと、そのまま真似するとうまくいかない。
少し前に流行ったのは引き寄せ系。
=ポジティブシンキング。
これは、どんなことを引き寄せて、
どんなことをお返しするのかという質が
まず問われるべきなのではないかと思うのです。
そうそう、
もう少し前ならば品格シリーズ。
「国家の品格」が口火を切り、
さまざまな品格が世に産声を上げました。
これだけ「~~の品格」が生まれたのに、
まだその波に乗ろうとする、
その作者たちの品格が疑われる。
そう感じたのは僕だけかな。
新刊から世相を読む。
自信がないことからの不安が多くあり、
それを素早く解消してくれそうなものを
探しているということですかね。
しかし本当のことは
ルールは誰かに教えてもらうのではなく、
自分で見つけるということなのです。
そこをしようとしない限り、
堂々巡りなのではないかと思うのです・・・

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