4.25.2010

3D映像で頭痛することの考察

3D映像が主流となる日は
そんな遠いことではないようです。

映画で話題になったと思いきや、
すでに3Dテレビが売り出されました。
近年、製品化の速いこと!

液晶テレビが当たり前になったのは
つい昨日のことでしょ???

時代は変わる・・・
流れに乗るのか、乗らないのか、
選択は自由。
乗らないことで先回りすることもある。
だからしっかりと感じて、選択していこう。

さて、3Dで頭痛することがあると
最近よく聞きます。

一説によると、
3Dでは背景がぼやけていなく、
はっきりとしているので、
鑑賞者がどこに視点をおいていいのか分からなくなり、
認識に混乱を起こし、頭痛を引き起こすとのこと。

回避するには、
ストーリー展開を素直に追っていくことらしいです。

よそ見するなってことw

まあ、それだけではないと思うんです。

これまで動画は枠内に収まった2Dを観ていました。
枠の中、しかも平面なので、
静止画の延長でそれらを認識します。
アニメなどはまさに静止画をパラパラめくるという、
原初的な作業で動きを付けていきます。

原初的とはいえ、
最初それを見たときは驚いたことでしょう。
もしかしたら頭痛もあったかもしれません。

それまで培ってきた視覚の認識。
その空間把握に突如として、
動きのある、バーチャルな空間がもたらされたとしたら、
脳がパニックを起こすに違いない。

ましてやテレビが出たころの、
平面での空間認識ならば、
まだ客観的な距離感が存在する。

しかしそれが枠を超えて、
立体として空間に浮かびあがるならば、
客観的距離感がぐっと縮まり、
これまで捉えていたリアルな世界の視覚に、
擬似的な世界が加わることになります。

それがリアルな世界と同じように、
普通の動きをしているならまだしも、
超人的に飛んで跳ねて動きが超高速だったりすると、
必然的に脳がバグを起こす・・・

慣れるまでに時間がかかるでしょう。

ここまで来ると、薬がそうであるように、
十年後の副作用すら心配してしまいます。

バグを起こすと同時に
脳がその処理をするために
新たな回線を繋ごうとしゃかりきに働くわけです。

あまり良い覚醒ではありませんね。

少なくとも3D映像を見た後は
すぐに寝ることは不可能でしょう。

不眠の悩みが一つ増えてしまう・・・

視覚的バーチャルは既にリアルを捉えようとしています。
そこに他の五感が加わるのならば、
どんな世界が出現するのだろうか?

技術的にはできるのでしょう。
全ては脳への信号なのですから。
技術が紡ぎだす、
リアルとバーチャルのインターフェースは、
人間が今、取り戻そうと試みている、
自然環境と人間を紡ぐインターフェースよりはるかに速い!

夢と現実の境が溶けだすように、
リアルとバーチャルの境が混乱してしまうような病気が、
映画の中での出来事ではなくなる日が来るかもしれない。

技術の発展は、
倫理、健康をはるか後方に置き去りにします。

その時に大切なものは何か?

それは身体の声をしっかりと聞けていること。
身体はうそつきませんから。
今からしっかりと訓練していきましょ。

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