10.02.2007

こころ 認知について 1

認知とは出来事の捉え方をいいます。

出来事に対する思考の仕方や感じ方は、
各々の経験や知識によるフィルターを通し、
発現してくるものです。

その各々の経験や知識に裏づけされたフィルターを
“認知”とよびます。

行き過ぎた考え方、劣等感、憎悪、不安などの悩みは、
そのフィルターが偏っていることによって起こることがあります。

出来事は同じでも、ある人にとってそれは悩みになり、
またある人にとっては楽しいことになることがままあります。

悩みにとってしまうのなら、それはもったいないですね。


ある靴メーカーの市場調査の話

A、B二人の社員にアフリカのとある所に
市場調査に行くよう命令が下りました。

そこは人口の大多数が裸足での生活です。

さて、調査から帰ってきた二人は各々上司に言いました。

A:「ぜんぜんダメです。誰も靴を履いていません。
  これは売れませんよ。」

B:「いい市場が見つかりました!誰も靴を履いていません!
  わが社のチャンスです!」

実際その後売れるか売れないかは別として、
これは後者の方が健康的ですよね。

認知の違いによってここまで結果が変わります。
認知は顕在意識の範疇なので
訓練によって変えることが可能です。
 
例によれば、
その状況で、Aはできないことを探しました。
Bはできることを探しました。

よくありますよね。
自分が不利な状況で
「アレができない、コレができない~」
とできないことをアレコレ並べる人が。

しかし大事なのはその不利な状況で
“何ができるのか”
だったりしますね。

認知を訓練して日々を楽しいものにしましょう。

0 件のコメント: