10.07.2007

マイノリティーはもう吠えない 2

障害者とは何でしょうか?
まずは知ることから始めましょう。

最初の一歩はその後を大きく決定付けるので大切ですね。

頭の中を透き通らせて、
ぼんやりイメージして、
深く呼吸し、
きっとそうなると想う。

第一歩。

友人で、障害者の自立支援のNPO団体で活動している
ニックさんに話をしてみました。

するとニックさんは、
ちょうど、下肢の不自由な高校生の母親に
その子の体を見てくれる人はいないかと聞かれたそうです。

ニックさんは友人に整体師がいると
私のことを紹介してくれました。
実にありがたい!

こういうタイミングってありますよね。

いい波が来たのでスタッとボードに乗ります。

その高校生は侑志君と言います。

膝から下がうまく使えず、
家の中では脚を使わないハイハイで移動します。
椅子に座ったり、高いところの物を取ったりする時は
全て自分の手で支えるので、
上半身はマラソンランナーのように鋼鉄できているようです。

その症状が何にあたるのか解りませんが、
言葉の問題も抱えています。

だから最初は侑志君が何を言っているのか解らず
少し戸惑いましたが、
ここはニックさんに先導してもらったので助かりました。

ニックさんの侑志君を見る目線は勉強になりますね。
特別な関係を意識させるようなことはなく
ただ、普通の高校生に接しているようです。

さてベッドに伏せてもらい施術をしました。
無意識に右側ばかりを使っているようです。
左側が極端に弱い。
多少のリハビリも混ぜて、
侑志君の体と神経伝達がどうなっているのかを確認しました。






膝下は機能がだいぶ低下していました。
神経伝達はできているのですが…


しかし一つ問題がありました。
侑志君は感情をうまく言葉に表現できないのです。

気持ちいい、楽になる、軽くなる、痛い、重い
など感情がでてこないのです。

普段、整体でのコミュニケーションは
基本的に言葉を使います。
よほどでないかぎり、意思疎通はそこでなされます。

今回このように触れてみて、言葉のレスポンスがないと
妙に不安を覚える私がいました。

ニックさんは
「気持ちよがってるよ」
と言っていました。

いかに普段、言葉だけに頼っているのかがよく解ります。

もっと魂の会話を普段から心がけたいですね。
敷居をまたぐがごとく言語を越えたい。

さて、ここからどう展開をしていくのでしょうか…

                           つづく


十何年振りでしょうか!
ピ~ス!

2 件のコメント:

ニック さんのコメント...

いつもありがとう!
侑志君も、気持ち良かったのか
「今度、友達(カズのこと)いつ来るの?」と、会うたびに言ってきますよ。
もう、カズも友達みたいです。
今月もよろしくお願いします!!!

kazoo さんのコメント...

いやいや、こちらこそ。

いろいろと勉強させてもらってます。

いいものを引き継ぎつつ、私達の世代の感性からできることを進めていきたいですね。
今後ともヨロシクです。