11.03.2007

拇指対立筋と脳の進化

手のひらを自分に向けてください。
親指を自由に動かします。

どのように動いているか観察してみましょう。

曲げたり、伸ばしたり。
人差し指にくっつけたり、離したり。
小指と合わせることもできます。

サルは一軸性、
つまり親指と他の四指は同じ動きになります。
曲げて伸ばす。

人間が道具を使うようになった頃、
“つかむ”という一軸性の動きは進化し、
小指の方に近づけられるようになりました。
それは“にぎる”という行為の獲得です。

その獲得は人間の脳を飛躍的に進化させました。

なぜならここに無限の可能性があるからです。

石を削って、動物の肉を解体したでしょう。
住居を作るためにカヤを組んで屋根にしたでしょう。
履物を作るためワラで編んだでしょう。
魚を釣るために針を作ったでしょう。
着物を作るために縫ったでしょう。
書くものを作ったでしょう。

きりがありません。

ごく自然に湧き起こる生活の向上。
まずは便利な物を造ることが大前提です。

可能性が広がったことにより、
あれこれ“考える”ことが多くなりました。

つまり拇指(親指)の動きの進化は、
脳の進化と深い関係があるのです!

だから、ここが詰まると脳の動きも鈍ります。
揉んで緩めましょう。

その動きをもたらす筋肉は難しくなりますが、
拇指対立筋、拇指内転筋、短拇指屈筋
となります。
だいたい親指の付け根の膨らんだところです。

ツボでいうと、魚際(ぎょさい)、合谷(ごうこく)
となります。

人差し指と親指の間に
反対側の人差し指と親指をはさんで、
両側から圧をかけてモミモミしましょう。

これで脳も活性化!

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