11.28.2007

時事アレコレ iPS細胞

最近の重大なニュースにこれがあります。

http://osaka.yomiuri.co.jp/eco_news/20060811ke01.htm

日本人とアメリカ人が同時期に開発したものなのですが、
この開発によって新しい医療の時代がやってきそうです。

それまでの再生医療はES細胞で研究されてきたのですが、
これは受精卵(生命の誕生)から応用するものなので、
特にアメリカなどプロテスタント色の強い国では、
倫理的に利用することが制限されていました。

医療、薬の分野は日進月歩。
そして莫大なお金が動きます。
少しの研究の遅れが何億、何兆円の損失となってきます。
ここに倫理のたががはめられていると、
座して敗北を待つのみ…

iPS細胞がヒーローとして光のごとく誕生しました。
順調に行けば、
それまでのES細胞の研究は鳴りを潜め、
iPS細胞は倫理という防波堤を壊し、
怒涛のごとく医療現場に溢れてくるでしょう。

その光は脊髄損傷の神経、心筋梗塞で壊死した心筋、
さまざまな病んでいる部位に変わり、
素晴らしい成果をもたらすことが期待されます。

それは素晴らしい…
しかし、ES細胞のように受精卵でないから
倫理的な問題は払拭されたのかというと、
実際どうなのでしょうかね?
iPS細胞はこれから一寸先を競って開発がなされてくる。

こういう新しいものは経済が優先されるため、倫理は後回し。
追いつかない、というのが正解でしょうか
今のITによる情報の流動性などは、それを示唆していますね。
もう、何でもOK。
子供をはじめとして、私たち大人も情報の選択が
しっかりと出来ているのか、甚だ疑問です。

iPS細胞は精子、卵子を作り受精させることもできるといいます。
クローンも可能ということですね。

銀河鉄道999で哲郎は永遠の体、
機械の体を手に入れようと宇宙を旅していました。
それは再生医療という形で
永遠を手に入れることができるかもしれません。
999では最後に魂を入れ変えなくてはなりませんが。
それもマイクロコンピュータでできる時代も来るのでしょうか…

そんな時代が迫っているということ。
もちろん未来も選択の自由があることを祈っています。
であるならば、現状(倫理)よりも仮想(経済的発展)
の世界が加速する中、
“自己の選択”が人生を大きく左右することになります。

今何が起こっているのか?
まずはそれをしっかりと観ることですね。

悲観的になるのではありません。
かなり刺激的な時代を私達は経験しています。
これはそれまでの先人達がうらやむような自由であり、
生活の便利さであり、自己実現可能な設定なのです。

その反面、
情報にもみくちゃにされないように
自分を保つことなのだと思うのです。

3 件のコメント:

ryuz さんのコメント...

自然の場所に足を運び、自然に触れ、感性を磨く。これに尽きると思います。
人間は自然の一部であるという価値観を受け継いでいかなければ…
その為に自然を守っていかなければ。

kazoo さんのコメント...

確かに。
まさに今度の講演の核の部分ですよw

人為的に切り離してしまった価値観。
自然と人間、分け隔てただけならまだしも、支配下に置こうとさえしました。
人間は自然の一部。大事です。

どうすれば自然との共存をはかれるのでしょうか?今後の課題ですね。

kazoo さんのコメント...
このコメントは投稿者によって削除されました。