ホメオスタシス
舌をかみそうな言葉。
しかし人の体を扱う者として、この言葉のもつ意味は大きい。
ホメオスタシス…恒常性といいます。
生物が宇宙から授けられた重要な機能で、
生体の内部や外部の環境の変化に関わらず、
状態を一定に保とうとする力です。
例えば体の温度。
外部が極端に寒く体の温度が下がりそうになると、
体を震わせて熱を生産しようとつとめ、
逆の場合は汗をかいて体の温度を冷やそうとします。
他にも血圧、浸透圧、PH、血糖値などは
上がり過ぎたら下げ、下がり過ぎたら上げるという秩序、
つまりホメオスタシスによって
バランスよく保たれるようになっています。
これが正常に機能しているときは健康であると言えます。
ところが最近この秩序が簡単に崩壊し、
様々な疾患を生み出しています。
現代病と言われるものの多くは
この機序がバランスを崩して起こっていると考えられます。
ではこのホメオスタシス、
体のどの部分が役割をしているのでしょうか。
私は自律神経がとても大きな役割を担っていると思うのです。
つづく
2 件のコメント:
マクロにおいては常にエントロピーは増大しつつも、生命という系においては、最後は必ず死を迎えるものの、「ホメオスタシス」=負のエントロピーは存在しますね。全体の流れに反してまで、生命を維持しようとする力。これが何に起因しているのか。賢者達の永遠の問いですね。
生命を維持しようとする力…
無意識下よりこんこんと湧き出でる、目に見えない推進力…
それは解明できないのでしょうね。
ただ、太陽から栄養をもらっていることだけは確かですね。
さらに人間は意志というものが働いて、エントロピーを増したり、減らしたり(難しい課題ですが、私の仕事はここにあります)できる動物だということも、かなり面白いなと思うところです。
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