1.29.2008

現代修行 ~入門編~ 4

現代修行は施術家として高みを目指すための訓練です。
同時にそれは「人として生きる」ということを
貪欲に求めていくということでもあります。

すなわち施術家は仕事モード、私生活モードなどなく、
日々の生活全てが、自分自身であり、施術家であります。
このスタンスはとても重要です。

それを踏まえ、
ここでは便宜的に施術家として話を進めていきます。

施術家に必要なものは、何よりも心身の健康です。
不健康な人が健康を語るのは、説得力がない。
当然のことですね。

次に気付きの力が求められます。
例えばクライアントが痛みを訴えたとして、
その痛みを口で伝えるのには限界があります。
ましてや本人が気付いていないこともよくあることです。

隠されたところに答えは眠っていたりするので、
こちらは言葉や表面に見えるものを額面通りに受け取らず、
一挙手一投足を見つめ、体の内側、深層にいる心が
何を訴えているのかを
魂で感じ取らなければならないのです。

気付く力を身に付けると、
それは豊かな感性を養うということになります。
なぜならば、大事なことを見過ごしていたら、
感じることもできないからです。

さて体を鍛えるための乾布摩擦に次ぐ訓練は
“気付く力を高める”です。

普段の生活ではおよそ見過ごしてしまうような、
相手のこころの声、お知らせ、前兆、道しるべ等に気付き、
感性を磨いていきたい。

五感。
第六感なんていうけれども、
五感が鋭敏な人には普通の出来事で、
それ以外の人達(私も含めて)がいいタイミングで
“お知らせ”を受け取ったと、
はしゃいでいるに過ぎないと思います。
これを研ぎ澄ませれば気付く力が養う。

空間の把握
これ無しでは間違えた方向に行ってしまいます。
私は今ここにいるから、気付く力を追求できるのであって、
それを無視してしまうと、
このブログでよく言っている
上へ、上へ、
ひたすらジャンプするだけのものになってしまいます。

例えば、今私は椅子に座り、
机の上に置いたパソコンでブログを書いている。
右手に電話があり、左手に電子辞書がある…

空間の把握
気付く力を訓練するにあたってはずせない要素です。
次回説明しますが、これはアニミズムに必然とつながります。

時間の流れ
空間の把握は静止したものを捉えようとしますが、
時は刻一刻と前に進みます。
今ここにいる私はどういう経緯で流れてきて、
どんな海を目指して流れていくのか…

どんな海かは明確でなくとも、
ここにいる意味を何となくでも掴むことが大事だと思います。

時間の流れは、空間の把握とセットでとらえます。
自分の内側と外側を一つにするからです。

それに五感を研ぎ澄ませる訓練も混ぜながら
体系付けをしていきます。

気付く力
どんな修行だ!

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