9.07.2008

私のスピリチュアリティ遍歴 6

ヴィジョンクエスト
ネイティヴアメリカンの成人式(儀式)。

北山耕平氏の本によると、
まずは自分の五感を刺激した山を探し出します。


山中に分け入り、全身全霊で
“何か”
を感じる特別な場所を選び、四日間断食するのです。
そこで自分のビジョン、洞察、人生の意味を自問。
恐怖感、寂しさ、空腹感からの幻覚に襲われます。

それらを耐え忍ぶと、本来人間が持っている

研ぎ澄まされた感覚を得られて、
聖なるものへ近づくことができるといいます。

自己が確立し、大人の自分がスタートするというものでした。

27歳のころ。

何とかして目に見えぬ力に近づきたい私にとって、

うってつけの儀式でした。大人にもなれるというし・・・

すぐに実践しました。思考=行動型ですね。
本州をバイクで周り、自分の山を探しました。

そして兵庫のどこかの山の奥深く・・・
私は儀式を決行しました。

しかし、4日経ったのですが何も見えず。
さらに3日延長しました。
何も見えず。

ただ、ただ、

テントの中で力なく横たわっていたのを覚えています。

「おれ何やってんだろ?」
自問が何度も頭をかすめていました。

結局失敗して下山するのですが、それもそのはず。
実は自分がこの山だ!と決めた山で儀式をしていなかった。

バイクでの本州一周は兵庫で力、金が尽き、

大事な儀式を済ませるには近場で決行するしかないと
強引に主旨を変えてしまったのです。
こんな妥協ができる私・・・

きちんと本に書いてあった通りやっていない。
見えるはずがないじゃないですか~。

その頃、何となくつかんでいた私のスピリチュアリティは

脆く、そして儚く、
私の妥協や、不真面目さによって
崩壊の危機に来ていました。

心理的危機・・・
ジョセフ・キャンベルは

神話の力の中でこのように言っています。

「心理的にダメになった人間は、
神秘体験者が泳いでいる水の中でおぼれてしまうのです」

まさに水の中でもがき、

手だけが出て藁をもつかもうとしていたその時!

「バン!」


私の身体は5メートルほど先まで宙に浮いたのです。

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