10.23.2008

朝霞どろんこ保育園

本日は田中マイコがレポートします。

今年の3月、日本経済新聞日曜版に
埼玉県にある「朝霞どろんこ保育園」が特集されていました。



“子供にどれだけ「汚い」「痛い」を経験させられるか。
 それは、幼い心と体を「無菌室」に
 閉じ込めようとする社会への、静かな挑戦である。

目をひく見出し文!

幼児に限らず、現代人は若いうちに守られ過ぎていて
傷つくこと、つらいこと、苦しいことに対して
臆病だと感じていました。

だから極端すぎる。
ひとつのことが嫌で学校や会社や家庭を放り出したり
自分の人生を自分で終わらせたり
なんでもない理由で「キレて」殺人を犯したりする。

ネガティブなことに触れる体験が少なく
免疫力がついていないから
沸点が早いのではないかと思うのです。
自省も含めて・・・なのですが。

さて、「朝霞どろんこ保育園」
昨年4月に開園。ヤギ3頭が放し飼いにされ、
遊具はもなく、裸足で遊びまわれる園庭がある。
園内には環境に配慮した数々の工夫・・・

詳細はHPをご覧ください。
http://www.doronko.biz/

たまたま幼稚園の理事をしている友人のⅠ氏と
この保育園の話になり、見学をしてみたいと言ったら
Ⅰ氏もそう考えていたということで
とんとん拍子に話が進みました!

子供もいない私たちですが「教育」の勉強のため
青天の下のびのびと過ごしている園児とヤギたちに
先日会ってきました。

土手のそばの見晴らしの良い保育園。
まず、ヤギ。・・・本当に放し飼い!
旅館のような?昭和初期の学校ような?縁側付きの建物。
園庭では思い思いにどろんこになっている子供たち。

迎えてくださった園長先生は、生き生きとした女性でした。
この保育園の理念、そしてそれにかける情熱!

“畑仕事、ヤギの世話、雑巾がけ、銭湯での裸の付き合い・・・
 私たちは、真に必要な体験を追及し、
 にんげん力を育てる保育園です。”
と、いただいた名刺に書いてありました。

教育方針は親それぞれでもちろん良いと思います。
小さな頃から英語を学ばせるのも、大切かもしれません。
ただ特に幼児期は、自然や人間に触れる機会の多い方が
情緒は育つと思います。

大人になったとき、何が大切か・・・
自殺者が3万人を超える日本。
そこに話をつなげるのは飛躍しすぎかもしれませんが、
生きる力は、守られてばかりの環境ではきっと得られない。

縁側に並んでお昼ご飯を食べている
日に焼けたニコニコ顔の園児たちに見送られながら
にんげん力を育てる朝霞どろんこ保育園に
今後期待したいと思うのでした。

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