12.24.2008

今年の一冊

さてさて、年の瀬です。

今年はどんな年になりましたか?
一年を総括して、来年をより良くしていきましょう。

今日は本の総括です。

今年は毎月一冊の本を課題にしたセミナーに出ていたせいか、
たくさんのAランク本を読む機会に恵まれました。

本、音楽、映画・・・
今の自分に完全フィットするものに出会えることは
そうそうあることではありません。
今年は本の当たり年。

本との出会いは自分の成長を加速させてくれます。

その中でも私の心を打ち抜いた本がこれ。

アーノルド・ミンデル著
「うしろ向きに馬に乗る」



プロセス指向心理学の設立者である著者の、
1987年ロスにあるエサレン研究所における
ワークショップの模様が描かれています。

ユングをベースに、シャーマニズム、老荘思想(タオイズム)、
現代物理学の要素を取り入れた彼の心理学は、
心理療法、医療、哲学、科学・・・
そんな枠をヒョイと飛びぬけて、
全人的で全体的な実践療法を確立しています。

彼自身それを「レインボーメディスン」と呼んでいます。

そのワークショップのメンバーとの実践的なやり取りは、
華麗なトリックの世界を見ているよう。
感心と感動に充ち溢れ、
最後まで興奮が収まりませんでした。
鼻膨らみっぱなし!

クライアントが抱えている諸問題は
「心」に焦点を当てるだけで治まるものではありません。

そこには「体」のケアも必要ですし、
心、体を統一し、人として存在させている
「魂」に触れることも大切なファクターとなります。

この療法は後戻りしたり、先に目標を立てたりしません。
常に今ここで起こっていることに焦点を当てて、
川に漂う葉のように、
流れに身をまかせながら解決に導いていきます。
タオでいう「水」に近いですね。

これまでの心理学、医療においては
セラピスト(主体)とクライアント(客体)が孤立したものでした。

しかし今ある問題はクライアントだけのものではなく、
セラピストの成長にも関わっていると考えます。
ここでは主体と客体が融合し、共進化が生まれるのです。

体に触れる仕事をしている者としては大切な哲学。
心に留めておかないと。

心理学、医療に興味のある方、
哲学、シャーマニズム、物理学が好きな方は
ぜひ手にとって下さい。

珠玉の一冊!!!

かなりいかしてます。

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