2.23.2009

加山又造展

新国立美術館で開催されている
加山又造展へ行ってきました。

やはり、偉大なる芸術家は
共通するものを追い求めているんだなとつくづく感じました。

画家、詩人、哲人、歌人…

物や事象をグッと見つめ、
その中に潜む究極の形を追い求めようと、
覆っているベールを心の皮むきで何枚もはがし、
真綿の本質をむき出しにします。

そのむき出た種を口に含み、噛み砕き、
自分のフィルターを通して表現する。

もちろんそこには先人から受け継いだ、
一見普遍的な本質の型もあります。

人はその型に収まろうとするのですが、
そうすると大切なことを忘れてしまいます。

無常観
つまり時間は常に進んでいて、
たとえ強固な型であっても、
少しずつ更新されていくということなのです。

偉大なる芸術家たちはその型にはまらず、
むしろ飲み込んで、
新しく更新された境地に
ジャンプしようジャンプしようと苦悩するのです。

その過程が作品となる・・・

加山又造展は3月2日まで。
皆さんもぜひ足を運んでみてください。

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