4.11.2009

ブラ・リサイクル

本日は田中マイコが書きます。

下着メーカーのワコールさんが、「環境活動の一環として」
下着の回収をしていると新聞で読み、参加してみました。
 詳しくはこちら    http://www.wacoal.jp/braeco/index.html

「ブラ・リサイクルキャンペーン」2月12日ブラジャーの日から
4月22日アースデイまで実施しているそうです。
不用になったワコール製品のブラジャーを回収し、
RPFと呼ばれる産業用の固形燃料にリサイクルするとのこと。

店舗に専用の回収袋を取りに行き、
不用なブラジャーを入れ、封をしてまた店舗に持って行くと
中身を見られることなく回収してくれると説明がありました。

下着を捨てるのに躊躇する心理、
(確かに分別が面倒。
 そして万が一あさられたら・・・という心配もあるのでしょう)
エコ活動に貢献するという充足感。
両方をかなえる企画ということです。

袋を取りに行き、中身を入れて、またお店に持ち込む・・・
というのは手間なので、適当な袋に下着を入れておき、
お店で専用回収袋に入れてもらうことにして、
ワコール専門店のある百貨店に行きました。

しかし。
店員さんにリサイクル用の下着を持ってきた、というと
「当店ではお受け取りしていないんです~」と。
専門店なのに?
確かに実施店舗は限られていると説明はありましたが。

近くに実施店舗はあるか尋ねると、
その百貨店に隣接する複合商業ビルにある
下着屋さんなら受け取ってくれるとのこと。

でもそちらは、多種メーカーの商品が置かれた
お店だったような…と思いつつ行ってみると、
店員さんは「はい!お預かりします!」と。
私が持って行った袋の中身は見ずに、
そのまま専用袋に入れてしまうそう。

さらに、「ご協力いただいた方に差し上げています」と
草原にブラジャーが浮いている図柄の50円切手を頂きました。
(いつ使えばいいのだろう。。。。)

そして「ありがとうございました!」と言われ、終わり。
拍子ぬけです。
正直、このキャンペーンは「環境活動」だけでなく、
捨てるために来店させる→新しいものを買ってもらう
というメーカーの思惑もあると思っていたからです。

でも、ここの店はワコール専門店でもないわけだし・・・
(ワコールの商品を処分しても、他メーカーの下着を
 お客さんが選ぶことだってありえます)

本当に、環境のためだけの活動?
イメージ戦略?でも専門店では受け取らなかったし。
そもそも、キャンペーン期間を区切る必要があるの?

この一連のことについて、どうも腑に落ちないので、
ワコールお客様センターに聞いてみました。
すると、複雑な事情を垣間見ることができました。

まず、百貨店で受け取ってくれなかったのは、
回収袋を開封せずに一定の期間、店頭で保管するという
システムが、その安全性や保管場所の問題から
場所によっては同意を得られずに
キャンペーンに参加していない店舗もあるとのことでした。

また、期間を区切っている理由は、
ワイヤーやホック(不燃物)が混ざった状態で
袋も開けないまま処理(→産業用の燃料へ)するという条件を
受け入れる工場が少なく、キャパシティの問題だそうです。

せっかく環境活動を行おう!と掲げても、
他業者との絡みで全面的にはうまく進まないのですね。
でもこのキャンペーンを成功させるには、
どうしても他の理解と協力が必要。

ワコールさんには、とても丁寧に対応してもらいました。
この企画に真摯に取り組み、成功させようと努力されている
と感じました。

でも根本的に、そして総合的にこの企画が良いものなのか。
実施されたのも2回目。答えはまだ出せないでしょう。

現在、企業(特に大企業)が環境活動に取り組むことは
推奨されています。イメージアップにもなります。
でもこのように、一つの企画に色々な手が加わると
理想通りには進まないこともあります。

そういえば、私が前に勤めていた中小の会社でも、
「裏紙を使おう」なんてことでさえ、
社員の方になかなか実行してもらえなかったです。。。
意識の違いもあります。

まずは、個の活動が一番手っ取り早いと思ってしまいました。
うちではゴミを減らす、再利用するということが簡単にできます。
もちろん小さなことなのですが、
今、自分にできることをコツコツと。

でも今回のことは、とても勉強になりました。


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