声を大にして言いたい。
例をいくつかあげてみましょう。
○衰えてきた足の機能を目覚めさせる。
・・・足には細かい筋肉がたくさんあります。
しかし現代は平らな地面を性能のいい靴で過ごすため、
足の指で地面をけったり、踏んばったりしないため、
その細かい筋肉群が使われず、衰えてきています。
女性のヒールもしかり。
キュウキュウに締め付けられるため、筋肉の弱化と共に
足が変形してくる。
これらは腰痛の原因となり得ます。
→田んぼに入り、ぬかるみで作業をしていると
足の指でしっかりと地面を捉えないと倒れてしまう。
三次元的にあらゆる方向にバランスを取るので
足の細かい筋肉は大活躍。
しかも身体の一番遠くにある部位なので
脳からの指令系統が活発になり、
普段眠っていた脳の回路がオンになる。
○自然と一体になる
・・・海や森を見て「あ~自然だ~」って、
僕らの常識はそんなことを言う。
しかし、これは都会の閉塞感からの息抜きに過ぎない。
都会の対義語として使われるかぎり、
現代社会の病からは抜け出せない。
→人と稲は何ヶ月間か太陽の下で平等に陽を与えられ、
生命運行を共にする。稲作に携わるとその生命運行を
間近で見て、感じることができる。
さらに米を食すことにより、それが身体の一部になるので、
すなわち自然と一体となる。
様々な野菜が同様だが、米の摂取量は圧倒的です。
○脳のお掃除
・・・現代の情報量は半端じゃない!
要らないものも多すぎると思うのですが、
一たびPCを開けてしまえば、
強引にたくさんの情報が飛び込んでくる。
目をつむる訳にはいかない。頭は覚醒して回転しっぱなし。
→農作業全般に言えることですが、
作業に没頭するので雑念が消え失せます。
無心になれ、仕事で貯めた脳内の澱がきれいに流されます。
○電流アース
・・・人間の身体は電気信号のやり取りで動いています。
とくに都会では土がないため、
足に流れた電流がコンクリートで跳ね返されて、
うまく抜けていかない。
→ひざ下までぬかるみに入ると、
滞留していた電流が土に流れていきます。まさにアース!
作業後にスッとした晴ればれとした気持ちになるのは、
この作用によるものだと思っています。
他には家族や仲間、その知り合いなどと田植えをすることで、
新しい関係が生まれてきます。
ざっとこんなところですが、
いかに稲作が次世代のホリスティックな健康を
つかさどっているか分かっていただけたでしょうか?
稲作は失った感覚の再結合であり、
新しいコミュニケーションを作るための
可能性を秘めていると言えるでしょう。
さてさて、先週に引き続き、田植え第二弾を終えました。
大栄インターに着くまでは、前日の予報通り雨。
日程がずらせないため、
多少の雨でも決行しようと向かいました。
現地に着くと、重厚に垂れこめていた雲が、
半紙のように薄くなり、雨も霧雨に変わっていきました。
どうせならやんでほしい。
そんな願いが届いたのか、
不安定な状態ではありましたが、
雨に降られることはなく、無事田植えをすることができました。
感謝、感謝。

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