6.22.2009

フォーカシングを受けるにあたり

本日は田中マイコが書きます。

以前書いたミンデルのワークにも通じると思うのですが
http://neo-activism.blogspot.com/2009/04/blog-post_07.html
7月にフォーカシングのセッションを予約しました。

心を落ち着けて自分の内部に注意を向けること。
フォーカシングで劇的に変わることを期待するというより、
身体の機微に鈍感な日常の自分を見直す機会だと
今のところは捉えています。

セッションの前に「自分の身体に注意を向ける」
という練習を自分でしてみました。
対象として選んだのはアトピーの痒み。

数年前にひどいアトピーを発症した後、
梅雨時期になると上腕、下腿、頭、顔といった
身体の端の方に一時的に湿疹や痒みが出ます。
その時期と自分の体質の関連についての考察は
今回は横に置いておき、
身体の気になる部分…
この日は頭皮のアトピーの痒みをあえて意識します。

通常は、痒みをなるべく意識から外し、
なるべく触らずに過ごすことで
回復に向かうように努力するのですが、
逆に痒いという感覚にどっぷりつかるようにする・・・
痒みも増幅するし、最初はムズムズ感で嫌になりました。

頭にぼんやり注意を向けつつ呼吸を深く繰り返していくと、
いつしか違う場所にも違和感やイメージが現れて来ました。
アゴの右側に軽いチクチクした痛み。
肝臓あたりにぎゅっと締め付けられるような感覚。
右胸あたりに赤いハイビスカスがあり、
 身体の他の部分を太陽のように照らすような図。

・・・そんな頭以外の部位の変化も受け止めながら、
呼吸をし続けました。

突然襲われたのは、真っ黒な恐怖。
思わず目を開けて、向き合うことから逃げてしまいました。
思い返してみても言い様のない恐怖。
なんだったのでしょう。

少し自分を落ち着けて、また痒みと向かい合っていると、
地平線の様な形状の地に、若葉がぽんぽんぽん…と
次々に発芽するイメージがわいて来ました。
すとんと合点がいったような感覚を持ち、終了しました。

まず自己流で、注意を向けてみた練習なので、
あくまで経過を味わっただけです。
これらの意味を知りたいとももちろん思ったのですが、
身体の奥には、そんなことも存在するのだなぁという
ぼんやりとした感じで良いのではないかと今は納得します。

そして、その日特にひどかった頭皮の痒みは
いつのまにか治まっていました。
二日経ち、また痒みは出てきていますが、
なんとなく平静でいられる気がします。

身体と向き合う機会は、
病いを避ける一助ではないでしょうか。
集中・観察・傾聴。
数値や他人に頼るのではなく、
たまに自分で自分を診る機会をつくってあげる。

前にも紹介した、アーノルド・ミンデルの
『身体症状に〈宇宙の声〉を聴く』という本もありますが、
自分と宇宙がつながることを実感するなんて
大げさなものではなく、
自分の身体の、奥に内に向こうに、何か、ある。
そう感じることで、
救われたり、開いたり、希望がわいたり・・・
そんなことが自然と起こる気がするのです。

フォーカシングに向けての準備段階の報告でした。
専門の先生に誘導されるセッションでは
どんな気づきがあるのでしょう。楽しみです。


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