8.07.2009

内観療法 1

日本で生まれた心理療法で
有名なものが二つあります。

森田療法内観療法

どちらも日本発祥だけあり、
西洋で生まれた心理療法のように優しく、
そーっとアプローチするやり方ではなく、
どちらかと言うと修行に近い方法をとります。

それはそれで、
耐え忍ぶことを美徳としていた
日本人には合っていると思います。
ガッツで治すみたいな・・・


今回はそのうちの一つ、内観療法について書きます。

5年ほど前に内観療法を体験したときのことです。

それは、4年以上の終わりの見えない入院生活から
どうにか抜け出し、
脚の障害者として社会に復帰しようという時でした。

はじめの一歩。

以前の僕ではない。
新しいキャラで、
新しい人生を切り開いていかなければならない。

そんな気負いがありました。

特に大けが、大病を患うと
そういう思考回路になるようです。

因果応報。
今、僕がこんなになってしまったのは、
過去の行いが悪かったから・・・

僕は過去を悔みました。
人に対する僕の悪行・・・
自然に対する不敬・・・
社会に対する侮蔑・・・
僕が悪かったからこうなった。
自分を徹底的に責めました。

今のままではいけない。
変わらなきゃ・・・

当時すでに整体の学校に通っていて、
進むべき道は見つかっていたのですが、
いま一つ自分が新しい路に立ち、
歩んでいる実感が湧かなかったのです。

どうしても過去の自分の犯した過ちに対して
折り合いがつきませんでした。

過去をどうにかしたい・・・

しかし、過去は変えることはできない・・・

そんな考えが脳内を逡巡していたとき、
学校の心理の授業で、
内観療法の存在を知ったのです。

その瞬間
「これだ!」と閃き、
すぐに手続きをして内観療法を受けることとなったのです。

過去は変えることができないけど、
その捉え方を変えることはできる。

内観療法のそんな可能性を直感したのでした。

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