そもそも心理療法とは何でしょうか?
痛みという観点から説明すると分かりやすいと思います。
身体のどこかに痛みがあると、
そこを和らげるための処置が施されます。
外科、整形外科、麻酔、薬、鍼等、
様々な方法で対処していきます。
しかし痛みは身体だけでなく、心にもありました。
これに気づいたのは、ここ100年くらいのこと。
なぜなら、ある意味心の痛みは鈍感だからです。
あと、生活に余裕ができてきたという背景もあります。
少々の心の痛みは我慢することができるのですが、
それが溜まりに溜まって飽和状態になると、
自律神経や身体の変調、
思考の執着など、
気づくと、自分では制御できないところまで来てしまうのです。
そんな心の痛みを和らげる試みが心理療法なのです。
*あくまでも、この説明は分かりやすくしたもので、
僕のスタンスは、
心と身体を別々に分けるものではありませんし、
心だけでなく魂の奥深くまで癒すことを目的とします。
その心理療法なのですが、
大別して二つに分けることができるでしょう。
一つは、心理テスト、認知療法、
NLP(神経言語プログラミング) 、アサーション、
等に代表される、客観的に自分を見直し、
行きすぎてしまった心のクセを見直していく方法。
これは常に意識を顕在に置き、
冷静に自分を見るやり方。
もう一つは、催眠療法、自律訓練法、フォーカシング等、
何らかの方法で自分の深い意識に触れ、
そこに自分にとって気持ちのいい生き方を語りかけたり、
そこからヒントをもらったり、
過去のトラウマを引き出したりして、
芯に触れていく方法。
これは一つ目と違い、
潜在意識なので明確ではないことが多いです。
あやふやだけど大切な部分に触れることができる・・・
しかし催眠療法、退行療法、前世療法など
最近流行っていますが、
少し危うい部分があるな~と思うことがあります。
過去の自分を知って、
前向きになれるのでしたらいいのです。
しかし、過去や前世が悪かったから現状こうなった、
と理由づけし、そのせいにして
問題が終わってしまうことが多いような気がします。
これは解決には向かわないですよね。
自分の奥底に触れることは大切だと思います。
大切なのはこれからどうしていくかということ。
そこに解を求めていきたい。
で、内観療法なのですが、
後者にあたる、意識の奥深くに触れていく方法を取ります。
やり方がかなり独特で、
僕が色々試した意識の奥底にトリップする方法としては、
かなりディープなところに連れて行かれます。
そして、その独特な方法で連れて行かれた先で得たものは、
抽象的でぼやけていたけれども、
「ストン」
と肩の荷が下りるように
心身が軽くなったことを実感したのでした。
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