8.09.2009

内観療法 2

そもそも心理療法とは何でしょうか?

痛みという観点から説明すると分かりやすいと思います。

身体のどこかに痛みがあると、
そこを和らげるための処置が施されます。
外科、整形外科、麻酔、薬、鍼等、
様々な方法で対処していきます。

しかし痛みは身体だけでなく、心にもありました。

これに気づいたのは、ここ100年くらいのこと。
なぜなら、ある意味心の痛みは鈍感だからです。
あと、生活に余裕ができてきたという背景もあります。

少々の心の痛みは我慢することができるのですが、
それが溜まりに溜まって飽和状態になると、
自律神経や身体の変調、
思考の執着など、
気づくと、自分では制御できないところまで来てしまうのです。

そんな心の痛みを和らげる試みが心理療法なのです。

*あくまでも、この説明は分かりやすくしたもので、
 僕のスタンスは、
 心と身体を別々に分けるものではありませんし、
 心だけでなく魂の奥深くまで癒すことを目的とします。

その心理療法なのですが、
大別して二つに分けることができるでしょう。

一つは、心理テスト、認知療法、
NLP(神経言語プログラミング) 、アサーション、
等に代表される、客観的に自分を見直し、
行きすぎてしまった心のクセを見直していく方法。

これは常に意識を顕在に置き、
冷静に自分を見るやり方。

もう一つは、催眠療法、自律訓練法、フォーカシング等、
何らかの方法で自分の深い意識に触れ、
そこに自分にとって気持ちのいい生き方を語りかけたり、
そこからヒントをもらったり、
過去のトラウマを引き出したりして、
芯に触れていく方法。

これは一つ目と違い、
潜在意識なので明確ではないことが多いです。
あやふやだけど大切な部分に触れることができる・・・

しかし催眠療法、退行療法、前世療法など
最近流行っていますが、
少し危うい部分があるな~と思うことがあります。

過去の自分を知って、
前向きになれるのでしたらいいのです。
しかし、過去や前世が悪かったから現状こうなった、
と理由づけし、そのせいにして
問題が終わってしまうことが多いような気がします。
これは解決には向かわないですよね。

自分の奥底に触れることは大切だと思います。
大切なのはこれからどうしていくかということ。
そこに解を求めていきたい。

で、内観療法なのですが、
後者にあたる、意識の奥深くに触れていく方法を取ります。

やり方がかなり独特で、
僕が色々試した意識の奥底にトリップする方法としては、
かなりディープなところに連れて行かれます。

そして、その独特な方法で連れて行かれた先で得たものは、
抽象的でぼやけていたけれども、
「ストン」
と肩の荷が下りるように
心身が軽くなったことを実感したのでした。

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