12.22.2009

かほるさんの着物

ゆるゆる ゆる  ゆ・・・ ・・・・・・

止まってしまっていた
手作り工房・・・
本日は田中マイコが書きます。

義母かほるさんが遺した着物がたくさんあります。
残念ながら私は着物を着ることはなく、
自宅にも収納しておけるだけのスペースがありません。

そこで、着物をリメイクして洋服を作ろう!
と思い立ちました。


                            ごく一部です。

最初に手掛けようと選んだのはこの着物。


かほるさん色です。
かほるさんは赤・ピンク・オレンジの洋服を
好んで着ていました(かなり目立ちます)。
それがまた明るい人柄にマッチしていました。
着物姿は私は見たことはなかったのですが、
きっとこの着物もよく似合っていたことでしょう。

さて。
着物リメイク、と言っても、やり方がわからなかったので
本を買いました。
型紙いらずの着物リメイク・ドレス」松下純子さん著
「型紙いらず」!ゆるゆる手作りにぴったりのキーワード。

かなり昔、祖母の着物を使って
スカートを2枚作ったことがあります。
でもその時は、母がほどいてくれた布を
ミシンで縫っただけだったので、
「リメイク」というかんじではありませんでした。

少し古いにおいのする着物。
ほどいていきます。

まず、えり・そで・おくみから外し、
次に表地と裏地をほどき、
最後に残りの部分(前・後ろ身ごろ)を解体します。

と書いてありました。
図もわかりやすく描いてあったので
簡単にできるかなーと思ったのですが、
・・・相当時間がかかりました。

糸をほどくだけの単純作業ではあるのですが、
表地だけで8枚の長方形の布が重なって
構成されています。裏地はもっと複雑。

しかも、表地も裏地も
見える部分には糸はどこにも出ていないのです。
布同士を少し引っ張って糸を切り、
そこを皮切りに解体していきます。

匠の技。美しい。

着物の構成を考えた人はスゴイ。

縫い合わせた糸は見えないようになっているのに
表地・2色の裏地それぞれ糸の色を揃えているのです。
場所によって糸の種類も違いました。

私は糸をほどくだけなのでどこから始めても構いませんが
作る側は、決まった順番で縫いつけないと
この最終的なかたちにはたどり着かない・・・脱帽です。

そして丁寧な手縫いで糸の強さも調節してあります。

かほるさんは小柄だったので、
身長に合わせて着丈を短くしていました。
切るのではなく折り重ねて縫うことで短くしているので、
背丈の違う人が着ることも可能です。無駄がない・・・

解体すれば長方形の布なので
昔は、着古した着物は布団や座布団になり、
最終的には雑巾にしたと言います。

現代は、着物自体はあまり着なくなりましたが、
やはり洋服や和小物にリメイクして活用するという
アイデアは豊富に発信され、
物の用途を変化させたり代用したりする知恵は
日本人として引き継がれていると言えるかもしれません。

エコ、
と言うとしっくりこないのですが、
あたりまえに物を大切にすること。
着物の構造からひしひしと感じます。

かほるさんのことを思い返しながら
何時間もかかってほどき終わりました。

             どの布がどの部分かわからなくなりそうなので名前を書いてます・・・

重曹で手洗いし、乾かして、アイロンがけしたらスタートです。
ゆったりしたワンピースを作ろうかな、と思っています。

でも実は。
そもそも、ミシンを手に入れなければ始まらない。。。

ゆるゆる、春までには仕上げたいと思います。

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2 件のコメント:

タッキー さんのコメント...

素敵なプロジェクトやね~。

お義母さんとの思い出に浸りながら、ゆるゆる楽しんでくださいな。
そして、出来上がったら、着て、見せてね♪

それでは、良いお年を☆

P.S.年明けに、こころの月にお客さん送り込むね!!

mai さんのコメント...

プ…プロジェクト?
ちゃんと遂行できるかな~~

タッキーも、良いお年を!
来年も会えたら嬉しいな。

いつもありがとう。