母なる豊穣の地
僕はその真ん中で生きている。
いずれ、そのときが来れば、
魂は父のもとに飛んでいき、
身体は母と融合する。
母は重力という力を使って、
僕の肉体をグイグイと地球の核に引っ張り込む。
父は陽気という力を使って、
眠りから目覚めさせ、上を向くように仕向ける。
その力の真ん中に僕はいる。
それはまるで棒磁石のようだ。
S極とN極・・・
その真ん中の、
両極に引き裂かれそうでいて、一つでいるという
絶妙な場に僕は存在する。
木を見よう。
母なる大地にしっかりと根を張り、
父なる天を仰ぐがごとく手を広げている。
その真ん中にそれぞれの木の存在がある。
そこが生のありか。
下を向いてばかりいると天は影を色濃くつくり、
上へ飛ぼうと夢ばかり見ていると
地は周りの景色を消していく・・・
今、ここにいる。
足が大地を感じ
希望を天に見る。
棒磁石の真ん中・・・
そのニュートラルな場を楽しめるようになれば、
しめたもの。

0 件のコメント:
コメントを投稿