1.26.2010

棒磁石の真ん中

父なる広大な天
母なる豊穣の地

僕はその真ん中で生きている。

いずれ、そのときが来れば、
魂は父のもとに飛んでいき、
身体は母と融合する。

母は重力という力を使って、
僕の肉体をグイグイと地球の核に引っ張り込む。
父は陽気という力を使って、
眠りから目覚めさせ、上を向くように仕向ける。

その力の真ん中に僕はいる。

それはまるで棒磁石のようだ。
S極とN極・・・
その真ん中の、
両極に引き裂かれそうでいて、一つでいるという
絶妙な場に僕は存在する。

木を見よう。
母なる大地にしっかりと根を張り、
父なる天を仰ぐがごとく手を広げている。
その真ん中にそれぞれの木の存在がある。

そこが生のありか。

下を向いてばかりいると天は影を色濃くつくり、
上へ飛ぼうと夢ばかり見ていると
地は周りの景色を消していく・・・

今、ここにいる。

足が大地を感じ
希望を天に見る。

棒磁石の真ん中・・・
そのニュートラルな場を楽しめるようになれば、
しめたもの。


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