2.19.2010

産む場所を選ぶ。3

どこで出産をするのがよいのか。

決める期限、次の診察まで時間はありました。
自然な出産をしたいという希望と
それが本当に良い選択なのかという懸念。

今年1月はじめ、夜中にふと目が覚めました。
妊娠してから何度かそういうことがあるのですが、
思考や感覚が冴えて、1、2時間眠れない一人の時間。
静寂の中、強く湧きあがったもの。

助産院にお願いして自宅出産を試みよう。

子供の産まれてきたいという気持ち、力を信じる。
そして、そうなるように自分の身体を整え、
あるがままを受け入れよう。

翌朝Kazooさんと話し、それを私たちの選択としました。
それが私たちにとっての安心なお産。

どこで産むのががいいのか、
というのは本当に人それぞれだと思います。
自宅出産なんて、危険で子供のことを考えてない選択だと
とらえる方もいるだろうと思います。
万が一のことを考えれば、それもわかります。

価値観は人それぞれだなぁと思うのですが、
痛いのが嫌だからという理由で帝王切開を望むこと
(海外では増えているらしい)や
親や病院にとってこの日が都合が良いという理由で
陣痛促進剤を使って出産日を調整することなどは、
私の価値観にとっては受け入れ難いものです。

逆に、私たちはできる範囲で
「自然な出産」を望んだというだけ。

自然出産を推奨していることで有名な
愛知県の産科医である吉村正先生は、
「お産は命懸けだ!」と言います。
私はまだそこまでの覚悟には至っていないのですが、
それを思えば生活を変えていくことは些細なことでしょう。

吉村先生も私がお世話になる助産師の方も、
出産という行為は人の手ではどうしようもできない神秘だと
説きます。見えない力で、なるようになるのだと。
生命力を信じ、自然に委ねること。

出産前に予測していない何かが起きてしまったら
病院での処置、出産になります。
最善の努力はしますが、
自分たちが今望むような産み方が
かなわなくてもあるがまま受け入れるつもりです。

まずは子供が無事にこの世に誕生することが大切。

決断を心に治めてみて、さらに気づきがありました。
産む場所や産み方が一番重要なことではない。
出産ということは結果でも目的でもなく、
そこからスタートするのだと。

今できること。
これから5か月の間、
自分たちの選択をかなえるために
心を穏やかにして
日々の生活を整えていくことに注力するのみです。

                    産む場所を選ぶ。~おわり

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