2.13.2010

産む場所を選ぶ。2

自宅出産・・・

そんな発想は、一年前だったら出てこなかったでしょう。
病院での出産以外のイメージがわきません。
うちはマンション畳ナシ(関係ない?)だし・・・
そもそも立ち会い出産さえ望んでないし・・・
自然なお産を手がけそうと思い
近所に助産院があるかどうかくらいは調べましたが。

自宅出産が頭にちらついたきっかけは、
田んぼ仲間の友人が去年借してくれた本です。
「自然な出産」を手がける
助産院の先生の講演をまとめた本。

自然な出産、と割とどこの病院でも使いますが、
「自然」の使い方はあいまいのようです。
その助産師さんの行っている自然出産と
他でいう自然出産の違いについてなど書かれていました。

読んだときは、自分にとってすぐ必要になる情報と
思っていなかったので
現実ってこうなんだ!くらいの驚きでしたが、
再度じっくり読んでみて、
この産み方は、子供にストレスがない産み方かもしれない、
詳しく聴いてみようかな。と思いました。

こういう考え方を貫いて
真摯に自然な出産に取り組んでいる方に
我が子を取り上げてもらうことは喜びだと思ったのです。
それが、たまたま自宅出産を行う助産院だったということ。

Kazooさんもとても興味を持っていて、
ひとまず二人でお話を伺いに行きました。

子供の産まれる力と母親の産む力を信じて、
それを助けるという考え方。

妊娠中に身体と心を整えることを重視すること。
それが安全なお産に通じると。
その分食事など生活の注意点は病院よりも細かく多い。

病院とは提携するが、
自宅での出産においては助産師さんの介助のみなので
会陰切開、吸引、陣痛促進剤などは行われないこと。

ヘソの緒も最初に切らず、
胎盤から栄養が子供に行き渡り切ってから離れさせること。

その他、魂のお話もあり、
身体を診て私の特徴や心理状態の説明がありました。

マンション住まいでも問題ないですよ、と。

遮音性の低い集合住宅では、
「出産中!!」
と玄関扉に貼ったこともあるそう。
痛みに耐える声がDVと間違われないように・・・

私たちが一番に思ったのは、
産まれてくる子供が母体からこの世に出てくるときに
なるべく痛くない、怖くない環境にしてあげられることが魅力。

きちんと子供のタイミングを見守り、尊重し、
待ってくれる環境・・・とても貴いことに思えました。

母体もしくは子供に何かあったとき、
すぐに処置できないリスクはあるという説明も
もちろんありました。

親としての初めての大きな選択、責任です。

総合病院は
いざというとき輸血の準備や手術の手配が整っていて、
小児科もあるので対応が素早くて安心。

個人病院は、
問題がない妊婦の経膣分娩のみ扱うという条件付きで
スムーズにお産が行われれば、
産後を赤ちゃんと家族で周りに遠慮なく過ごせ、
マンツーマンの手厚いケアも受けられそうな印象。

自宅出産は、
強い照明にさらされず、姿勢も自由で、リラックス度は高そう。
必要以上の手は加えられないことで、
自然の力を感じながら産める。
ただ出血などがあれば対応は遅れるし、
産後の生活などを考えると
入院しないことで逆に家族の協力が病院より必要で、
プロが常に側にいない不安があるかもしれない。

昨年末までに見た3つの病院、助産院。
「自然な出産」を考えたときに、
自宅出産を手がける助産院は一番惹かれるものがありました。

でも、すぐに選択することはできませんでした。
「無事に産めたらいい」くらいに思っていましたが、
これはどうやら重要な決断になりそうだ、と。

                             つづく

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