3.08.2010

自分の身体は自分が変える

本日は田中マイコが書きます。

こころの月乃木坂店のお客様に
4、5月頃には、出産準備のため辞めさせていただくことを
お伝えし始めています。

乃木坂店のあるSCICSカスタマーズサロンは、
既存のお客様と紹介のお客様しか
来店できないシステムになっています。
美容師の松宮さんを慕って施術を受けに来る方は
10年、20年来通っているという常連さんがザラにいます。

そんなお店内で営業させてもらっているため
美容院の顧客の方々が私の施術を受けてくれることも多く、
やはり常連になってくださり、本当にありがたかったです。
家族ぐるみと言ってもいいお付き合いのお客様もいて、
私も親密な関係を築けて幸せな1年半でした。

そんな環境なので、辞めることを伝えると、
え~~おめでとう!だけど残念…困る…
と言われ、なんだか申し訳ない思いもします。
これから私の身体は誰に託せばいいの…
というほど頼られていると、
もちろんそれは社交辞令も大いに含まれてるのは承知ですが、
嬉しい反面、複雑に思うところもあります。

乃木坂店に限らず、今まで色々な方をみて
以前から抱いていたこと・・・
自分の身体について他者に依存的な方についての危惧感。
話していたり施術をしていて、
治療者に「治してもらう」という気持ちが強い方が結構多いです。

西洋医学的、対処療法的と私はイメージしてしまうのですが、
悪いところがあれば薬で叩く、切除する、
そういう前提が「プロに任せれば私は治る」
という結論になるような気がします。
そのような気持ちは、治りが悪いような場合、
ときに治療者の責任を追及する姿勢になりかねない気も。

身体を見させてもらった上で、
普段の生活の中でこういうことを気を付けると改善しますよ、
と話をしても、
分かっているけどなかなかできないんだよね~
という答えはよく返ってきます。
わかります。私もそうです。
長年培ってきたものを変えるのはなかなか難しい。

でも、始めてしまえばそんなに苦でもないことも多く、
三日坊主に終わろうが、まずやってみる!
という意識になれないこと、
自己責任の意識が低いことがまず問題ではないでしょうか。

私が接してきたお客様の中には、
整体などでメンテナンスしつつも
運動や生活習慣や食事などを変えて、
自分の努力で体質を改善し、
施術を受ける回数を減らした方もいます。

私はそれが理想的だと思います。
もちろん商売という観点から見るとマイナスかもしれませんが、
やはり身体の持ち主の責任として自分でケアをする方が
効果的だと捉えています。

医療や施術を提供する側の策略で、
これをやらないとあなたの身体は治らない
というような言い方に対しても、
自分を委ね切ることなく冷静な判断も必要だと思います。

一方で代替療法に傾倒している方にありがちですが、
自分の信じる〇〇療法を続けていれば病気にならない、
△△さえ食べていれば私は健康、といった過信も
ときに弊害が生まれるのではないかと思います。
医療的処置をすれば簡単に治るところを、
適切でない見立てや方法で自力で治していこうとすることは
悪化につながるかもしれません。
体力と精神力が強靭で絶対的な自信がある方以外は、
病院の健康診断などを定期的に受け、
上手に活用するべきだと思います。

何にしても、偏りすぎることは危険。
バランスよく、柔軟に、中庸で
生きていくのが現代の健康の秘訣かなと感じます。
そして未病の時点で気づける敏感さ、注意力、観察力を
身に付けたいものです。

私は、クライアントの疲れ過ぎた部分をリセットして、
ご本人が自然なリズムを取り戻せるような
後押しをそっとさせてもらい、何かに気づくための
ささやかなお手伝いができればいいなぁと思います。

結局、自分の身体を自分で感じるのが一番。
まず、向かい合ってみる。しっかり感じてみる。

7年ほど心身の健康に関わってきた私が
今お伝えしたいことです。

ここ数年、リピーターのお客様をたくさん見させてもらい、
ホームドクターのようなスタイルが理想だとより感じました。
クライアントに自分の心身への関心、気づきを持ってもらい、
私は必要なときに必要なアドバイスができる存在でありたいと。

セラピストという仕事は一生続けていきますが、
あと数ヶ月でいったんお休みをさせていただきます。
心をこめて感謝をこめてお客様に接していきたいと思います。


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