1.09.2008

マイノリティーはもう吠えない 8

久しぶりにY君の登場です。
初めての方は下の日記を見てください。
http://neo-activism.blogspot.com/2007/10/blog-post_24.html
http://neo-activism.blogspot.com/2007/11/ma.html

おとといY君から電話がかかってきました。
去年の暮れのこと、
一人で夜歩いていると、
あの時注意した小学生の年長の子とすれ違い
「よいお年を!」
と声をかけられたそうです。

Y君は暗くてその子だと確信ができなかったことと、
唐突でビックリしたことで返事ができなかったそうです。
「返事すればよかったですね」
少し悔やんだ様子でした。

私は正直そんなに早く改心するものかと疑問に思ったのですが、
Y君に
「次会った時しっかり返してあげればいいじゃん」
と言いました。

私の内心は、それが実はからかいで
Y君の気持ちを再び落胆させてしまうのではないかと
懸念していました。

Y君との絡みはいつもすぐに答えがやってきます。

今日電話がありました。
今回は注意した低学年の子供達とすれ違い、彼らが
「こんにちは」
と言ってきたそうです。
そしてY君はすぐに
「こんにちは、明けましておめでとう」
と返したそうです。

報告とばかりにすぐに電話をくれました。
声が弾んでいます。
私が懸念したこともパッとはじけて消え、喜びで充満しました。
Y君もとても喜んでいました。

そもそもY君は小学生が改心することを疑い、
ああいう子供が変わるわけがないと、
あの事件の後に言っていました。
むしろ私のほうが
「いやいや、解らないよ」
となだめていたのです。

ところがです。
今日このようにY君は心のキャッチボールをしたのです。
それまでに人生で築いてきた
観念の壁を少し壊したのでは?と私は感じました。

Y君は
「こういうこともあるんですね」
と言っていました。

ここで起こったこと、
それは真剣な魂の見せあい。
あの時Y君も、Y君のお母さんも、私も、
表面的に叱ったのではない。
心の奥底から湧き出でる声を静かにとどろかせただけ。

思いは通じたのでしょう、
Y君にあの時の答えが返ってきました。
返る。
それは循環するということ。
環(わ)
一つの輪ができました。
その輪は和(わ)となり、良質の波動に生まれ変わり、
Y君、Y君の家族、小学生自身、私、
それぞれのコミュニティーへと
伝播していくのです。

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