2.04.2009

似て非なる者ども

スキンにしてかれこれ三ヶ月以上が経ちます。

毎朝ピカピカに剃り立て、
少しでも世の中を明るくするよう務めています。
電車に乗ると、よくチラ見されていて、
気配を感じて目をやると、光より速く目線を切られます。
結構眩しく感じているようですねw

さて、街中で人に道を聞かれるくらいになろうと
目標を立てたのですが、一向に声すら掛かりません。
まだ、まだ修業が足りない。
注目はされているに違いないので、
あとはどう聞く気にさせるかです。
「この人が私の聞きたい答えを握っている!」
と思わせるような・・・

この三ヶ月で気づいたのですが、
スキン人口はかなり少ない。かなりレアですよ。
三、四日で一人いればいい方。

海外はスキン事情が違いますね。
白人ならば、パンク、思想的に危ない人、ゲイ。
黒人ならばバスケットボールの選手。
アジア人ならばお坊さん・・・
結構います。

しかしスキンにしているお坊さん達を、
日本の街中でお目にかかることはそう無いですね。
だから必然とスキン人口はレアになっていく。

これまではバリカンで三ミリだったので、
気にしなかったのですが、
スキンにしてから、
遠目に見えるあの光は本当にスキンかどうか、
すれ違いざまにチェックを入れています。

大概がバリカンの一番短いやつ。

その差は大きい。
別に優越感などさらさら無いはずなのに、
「あまい」
と呟いている僕がいます。

しかし、たまにあるのです。
煌々と放つ光が近付いてくることに輝きを増し、
すれ違いざま光の増幅が起こり、
×2どころか2乗になって、
その場をライトアップすることが。

お互いチラリと確認します。
「スキンだな」

歳を重ね、初対面でも自分のフィールドに近いかどうか
だいたい分かるようになってきました。

しかし、これまでに確認したスキンズは
どれも公約数が
人、男、スキン・・・
これ以上に共通した何かが見つかりそうにないのです。

背広、アキバ風、ジャージ・・・
みんないったい何者?

もし、スキンクラブなるものを作って集まったとしたら、
異種格闘技のように、
各々、全然違う分野に存在している人たちになるでしょう。

そこで思いました。

スキンは各々の世界で単独で生きているのだと。
スキンは群れないのだと。

スキン
お互いの交流はすれ違いざま。
場に電流を生み、光を放つ。
ほんの少し相手の存在を知り、
そして都会の人ごみに紛れていく。

きっと、
振り向けばすぐに見つけられるに違いない。
だけどしない。

それがスキンの在り方・・・


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