「それ、気持ちいいね」
50代半ばの短髪のオジサンがニコニコしながら
話しかけてきました。
「ありがとうございます」
瞬時に頭のことだと理解したのですが、
どんな展開か予想できなかったので、
次の言葉を待ちます。
「毎日やるの?でもホント、気持ちいいね。スカッとする!」
きた!
ここで、オジサンが僕の頭のことで
いい気持になっていると確信しました。
「毎朝やりますよ。髭から頭まで一緒に。
7分くらいかかりますかね」
オジサン、超ニコニコ×10
席がちょうど埋まる程度の込み具合。
車中で会話をしているのはオジサンと僕。
話が盛り上がり、声のボリュームも上がっていく。
きっと、みんな聞き耳たてているに違いない。
だって、スキンにいきなり話しかける人、
かなり貴重でしょ。
「うっ、このオジサンいきなりスキンに話しかけてる・・・」
「大丈夫か?」
「ん~?毎朝か。大体7分かかるのか・・・」
知らんそぶりして、スキンの貴重な情報を得ていたことでしょう。
それにしてもオジサンは満面の笑み。
「最近やる人増えたでしょ?」
「そうですかね~」
(似て非なる人たちはたまに見かけるけど、
増えてるとは思えないな~)
「いや~、ホントスカッとするね。毎朝だったら大変でしょ?」
まじまじと見つめています。
陽の気が周りを包んでいるのが感じられます。
僕はこんな時はいつも、
もっともっと気を増幅しようと全身を傾けます。
車中の単なる会話。
しかし、オジサンが純粋な気持ちを表現してくれたことで、
ただすれ違うだけの関係から、つながりが生まれました。
無から有へ。
場が命を吹き込まれます。
それが良いと感じられるのだったら、盛り上げるのが大切だ。
オジサン、僕、その周りで耳をたてている人たち。
その日一日が、弾んでいくに違いない。
「いや~毎朝気持ちが入るから、大変じゃないですよ!
しかも、一度セットすれば、髪型崩れないですしねw」
「ハハハハハ~。そりゃ、そうだ!」
一駅区間の濃密な会話。
現代修行が一つ実を結んだと思いました。
「人に道を聞かれる」
ではないですが、
このように、普段見過ごしてしまいそうな場での
ゼロイチの繋がりをZookerさんは僕に求めていたのでしょう。
今後、より多く、開かれた場での繋がり、
陽気の増幅を努めていきます!
Zookerさん、それでいいでしょうか?

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