10.29.2009

四十九日 そして柿のお祭り

昨日、母の四十九日となりました。

肉体の死を超えて、
次の新しい旅が始まります。
どうか喜びに満ち溢れるトリップを!

きっと言われる前に楽しんでいるに違いない。
順応早い人でしたから。

僕は基本的に魂は生き続けると考えますが、
輪廻転生はどうなのか、未だ腑に落ちていません。
単純に人間が何度も続くのかどうか、
信じるほどに至っていないということです。

ただ、僕が勝手に想像していることがあります。
それは妄想に近いw

僕は魂の旅路をテレビに見立てます。

テレビの機械そのものが魂だとします。
例えば、人間のチャンネルが3chだとして、
そのチャンネルの中で僕は
田中 和貴という役割を演じます。

しかし、同じチャンネルも長くは続きません。

肉体は死を迎え、魂が離れていきます。
その期間がどれだけかは分かりませんが、
次に何かに生まれ変わります。

もしかしたらまた、人間かもしれない。
もしかしたら風かもしれない。
もしかしたら雨かもしれない。
もしかしたら動物かもしれない・・・

それと同時に次のチャンネルに変わります。

魂は次のチャンネルで新しい役割を得て、
主人公として演じていくのです。

そうやって永遠チャンネルが切り替わっていく、
主人公自分のテレビが魂の旅路だと妄想しているのです。
常に一つのチャンネルしか映りませんが。

そう考えると、
も見ていないかもしれないけど、
めちゃくちゃ楽しい方がいい。
走馬灯のように自分で見る機会もあるかもしれないから。

人間チャンネル楽しみましょう!

さて、今年は実家の柿の生り年でした。
37年の人生の中で一番。
しかも1番多い時の3倍近く・・・

それは僕のおじいさんにあたる、
母の父が引越し祝いに送ったものでした。

母はその柿を食べたいと願っていましたが、
それは叶わぬこととなりました。

柿はそれを察知したのでしょうか。
まるで旅の出発をお祝いするかのように、
そして母の豪快さに応えるかのように、
これでもかというほど、実をつけました。

一日では採りきれず、
何と三日もかけました!!!

甘くて美味しい。

こんなに柿が美味しいと思ったのは初めてのことでした。


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10.26.2009

脱穀・籾摺り、そして頂きます!

この一週間、いい具合に湿度が低く、
天日干しには最高のコンディションとなりました。




昨日、脱穀・籾摺りの作業をしてきました。






      稲刈り機を使って脱穀。普通は稲を刈りながら脱穀をします。
      干した稲を機械に入れると、見事穂だけを取り除きます。

前日しとしとと雨が降り
延期になるかと思いましたが、
日程のとこを考えて強行することになりました。
今日の雨、台風20号の接近を考えると、
強行したことは、吉と出たようです。


                      籾摺り機。籾と玄米を分け、
                      風圧で籾を吹き飛ばします。


                        赤い機械が選別機。
                 企画の小さな米や、未熟米を選別します

先週稲刈りを終え、
ビギナーズラックで豊作だったと伝えましたが、
いざ、脱穀・籾摺りをして袋に詰めると、
思いのほか収量がなかったことが分かりました。

とほほ・・・
ぬか喜びとはこのことです。

およそ100キロ。


                   こう形になると、感慨深いものがある。

脱穀直前まで先日の喜びが体中に充ち溢れていて、
豊作モードに入っていた僕らは、
米入れる袋足りなくなったらどうしよう・・・
などと、溢れんばかりの期待で臨みました。

ところが用意した袋は余ってしまいました。
残念!

まあまあまあ、
最初だから良しとしましょう!

自宅に帰り、
メンバーでささやかながら食事会をしました。
取れたての新米を口にするのは初めてのこと。

色々ご飯のおかずを用意して、いざ試食!

歯ごたえがあり、ジューシー!
感動ひとしおです。
一年間、
手塩にかけて育てたものを頂くのは
なかなかある経験ではない。

美味しい。

ただこの一言に尽きます。

さて、こうなると来年ですね。
今年の反省点を活かしつつ、
収量を多く、美味しい米を作りたい。
こんな希望がフツフツと湧いてくるのでした。

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10.24.2009

スキン 一周年!

もう一年も経ちますか!
スキン・・・
早いものです。

しかし、生まれて初めてのことですよ。
一年間ヘアースタイルが一糸乱れないのはw

しかも毎朝、一発で決まる。
一発ですよ!
ちょっと気に入らないとか、
何か、はねてる部分があるとか、
一切ない。

羨ましいんじゃないですか?

毎朝カミソリで丁寧に剃っていくのですが、
それもだいぶ慣れてきました。

どこから剃るのか(ちなみにアゴ髭から)、
部分によっては生えている向きがあるから、
その向きと逆に刃を当てたりとか、
かなり分かってきています。

だいたい6,7分かかりますかね。

最近は平和を祈願しながら剃るのが習慣になっています。
理由は分かりません。思いつきです。

頭を剃るという行為は、
その日のヤル気をかもし出します。
それは最初に剃った時から色褪せません。
そのヤル気がそのまま平和祈願となっているので、
いい兆候です。

どこへ出かけるにせよ、
誰でも多少のビックリ感を持って僕の頭をチラ見します。
最初の頃はいちいちビックリした顔を見て
楽しんでいたのですが、
今となっては一ミリも気にしなくなってしまいました。

完全にモノにしたと言えますね。

しかも一夏超えたので、
青々しさが消え、すっかり肌の延長と化しました。

そろそろ寒さが身にしみてくる季節。
僕の場合、寒さが頭にしみる。
毛穴がギュッと締まる音が聞こえるよう。

それでもスキンは気持ちがいい。
当分スキンで行きます。



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10.21.2009

あたりまえ を疑う。

本日は田中マイコが書きます。

普段あまりテレビは観ないのですが、
確か縫い物をしながら
ふとテレビをつけたところ
川上未映子さんが出ていました。

2008年に芥川賞を受賞した作家さん。
去年、初めて彼女を知ったとき、
その存在感が私の内側に入ってきて
理由もなく、気になったことを覚えています。

ただ、彼女のビジュアルゆえか
歌手活動などもされていたからか
マスコミの取り上げ方が軽いものに感じ、
また、話題になった「乳と卵」の文体の独特さに
なんとなく気後れしてしまい、
結局作品を読まないままでいました。

テレビで観た川上未映子さん。
おそらく司会者の方の感覚が真っ当すぎて、
川上さんの受け答えの不思議ちゃん具合が
引き立ってしまい、
その会話のアンバランスさが見ものでした。

でも、ところどころで現れる川上さんの提言に
自分の深い部分をくすぐられるのです。

幼い頃から「面倒くさい子」だと思われていたと思う、と。
その理由は、こんなことを考えていたから。
「唾液は口の中にあるときは飲んでいるのに
 口から外に出たら汚いものとして扱われる。
 どの瞬間から汚くなるのか?と考えたりした」
「自分の手で自分の脚を触るとすると、
 触っているのも触られているのも両方自分だ
 ということが不思議だった。
 どっちの感覚が勝つか何度も試したりした」
という話が途切れなく出てきます。

そう話しながら、こんなのテレビで話して大丈夫ですか?
と何度も何度も確認することで
余計に不思議ちゃんになっていくのですが・・・

「自分は自分から出て行けないと感じたとき
 どうしようと思った」

彼女の真意はわかりません。
自分の思考、心、意識、魂・・・といったものと
存在が確認できる自分の身体、の分離。
そもそも分離しているのか、一体なのか。
そんなことを幼い頃から疑問に思っていたのかな?と。

テレビでの対談としては
彼女の言葉をなぞるだけで終わってしまいましたが、
この川上さんが表現する世界、小説は
一度読んでみた方がいいと感じて最新作を買いました。

「ヘヴン」
いじめの話。
圧迫感に息が詰まる。
妙な展開と登場人物のうねるような変化。

あたりまえ、を疑うことができる人なんだと思いました。
説明がつかないことに切り込んでいくイメージ。
道徳、規律、常識・・・
それ、ほんとう?なんで?
覆されるかもしれない、覆してもいいかもしれない。
答えは自分の中で出すしかない。

様々な疑問や思いを形にする。
小説という、ダイレクトではない形で表現することができる
ということにまず敬服です。どの作家さんもそうですが。
その世界観を読み解くには
一度読んだだけでは足りないと思いました。
自分が築いてきたものをガラガラと崩す勇気も必要とも。

でも、重くて痛くて読み進めるのがつらい小説でした。
時を見て、ゆっくりゆっくり読んでみようと思います。
それでも、あのときテレビをつけて
川上未映子さんへの興味を再び持てたこと、
意味を感じる秋の読書でした。


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10.19.2009

稲刈り!

今年はこの行事が一年を通して加わったことにより、
とても充実したものになりそうです。

稲作

二月に畦をなおすところから始まり、
四月に種を発芽させ、
五月に田植え
それからは草取りに追われ、
ついに稲刈り!!!



生長する様を見ているのは楽しい。

愛情注ぎましたからねw
最初は注ぎ過ぎて芽を出してくれなかったくらい。
ほどほどにを学びましたよ。

その結果、
豊作に恵まれました!
まさにビギナーズラック。

こんな経験してしまうと、
次は欠かせなくなる。
最高だな~

豊作だったので、稲刈りは思ったよりも大変でした。
しかも田んぼが乾ききっていなかったので、
ぬかるみの中、さらに作業は難航しました。


                    全員一列になって、はいスタート!




来てくれた皆さんありがとう。
みなさんの力がなかったら、きっと終わらなかった。

刈った稲を束にして結びます。
これがいつ終わるんだ!と思われるくらい
結んでも結んでも減らない。
豊作の嘆き。



次に結んだ稲の束を今度は竹の棚にかけていきます。
いわゆる天日干しをするためです。
お天道様、ガンガン日を照って乾燥させてくださいな。
大量に逆さに吊られていきます。



だいたい一時に終わる予定だったのが
なんと、五時近くまでかかってしまいました。

ホント、みなさんの疲れさまでした。
ありがとう。

しかし、昨日は一年を通して一番の力仕事でした。
ぬかるみの中、腰を曲げて稲を刈り、
束になった稲を大量に運ぶ作業。

全身の筋肉をくまなく使い、
黙々と淡々と持続的な作業をする・・・

これ、体を鍛えるにはもってこいですね。
無駄な筋肉はつけず、
身体にとって一番理想の筋・骨格を形成します。
フィットネスへ行ってマッチョになるよりも、
農作業して無駄のない、
バネのある身体づくりをした方が健康には最適です!

あんまり流行らないだろうけどw

さて、今週晴れが続けば来週には
脱穀、モミ摺りが待ってます。

お天道様!
あと少し、お付き合いくださいな。


     作業が終わり、たき火を囲んで団らん。気持ちイイひととき。

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10.15.2009

今日は死ぬにはもってこいの日

何年も前に読んだ本なので、
内容はあまり覚えていません。

ただ、この題名に全てが詰め込まれていたように記憶します。
そしてこの題名は今も僕の中に生き続けているのです。



「今日は死ぬにはもってこいの日」
それくらいの気持ちで一日を生きろということです。

さて、母かほるは何度か書いたように、
生きて元気でいる時が全てと、
友人、近所の方、
誰にも病気のことを知らせませんでした。
そして逝ってから顔を拝まれるのは好きでないと、
完全なる家族葬にしました。

これまでの例でいくと
葬儀などは残された者の為のものでしたが、
母の場合、主役はワタシと、
全てのことを決めてから逝きました。

潔かったです。

僕はその逝き方に応えようとしました。
母は僕にそれを実行してもらうように懇々と話していたし、
親子の関係を超えて、魂の義理が発生したからです。

この前例のあまり無い主役ワタシの形に
ある人は戸惑い、
ある人は憤りを感じ、
ある人は褒め称えました。

前例が無いだけに、
それを納得してもらうのは大きな労力となりました。
母もそこまでは想像できなかったと思います。

僕も心が痛かった。
手を合わせたいと来る人に、
「スミマセン、これが母のケジメの付け方なのです」
と断ることに、とても無慈悲なものを感じたからです。

ただ、母がこのように
自分の生き方・逝き方を示してくれたことで、
得たモノは大きかった。

やはり母の言うように、
生きて元気でいる時が全てなのです。

手を合わせてみても、合わせなくても、
最後に交わした言葉、ふるまいに
120%お互いが納得しているならば、
それでいいはずです。

あの人との関係に悔いはない。
これを常にやっておこうということなのです。

それは自分自身についても同じこと。
今日という一日に悔いはなく、
明日新しく生まれ変わる。

つまり、
今日は死ぬにはもってこいの日、
そう生きることが大切だと、
重く実感したのでした。


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10.13.2009

エイリアン化している・・・

今、アメリカで大発生している
スーパーウィード

これまでの農薬が効かない!

次に人間が考えることは
もっと強い農薬を作りだすこと。
しかし、相手は一度はやられてみるものの、
すぐに息を吹き返し、
耐性をつけて強力になって戻ってくるのです。

そう、これは完全なるイタチごっこ。
いつまでたっても終わらない。

これは抗生物質と、その耐性の関係と似ている。
抗生物質は菌やウィルスをやっつけます。
しかし近年、
抗生物質の乱用からか原因は分かりませんが、
抗生物質の耐性が生まれています。

MRSA
メシチリン耐性ブドウ球菌といいます。
ニュースで院内感染と聞くと、よくこの名前が出てきます。

今度はこれをやっつけるためにバンコマイシンという、
新しく強力な薬を投与します。

しかし、しかし・・・
最近は更にバンコマイシン耐性ブドウ球菌
なるものが出現しているのです!!!

完全なるイタチごっこ・・・

いつまでたってもこの連鎖は終わらない。
一体どうすればいいのか?

抗生物質が人類を救った歴史は事実です。
多くの人がこれで長生きをしているはずです。
否定はできません。

ただ、逆に新しい病原を作っているのも事実・・・

やはりスーパー雑草の例を見ても分かるように、
徹底して根絶しようという考え方が良くないのかもしれません。
ある程度、その存在を認めて共存していくしかないのでは?

そして薬を乱用しない。
薬に頼る前に
内なる治す力を最大限引き出せるように身体を強くする。

皆分かっているはずなんですけどね。
経済効果的になかなか踏み出せないのと、
身体を強くするのが面倒なんですね。

人間が便利や経済的効果ばかり求めていると、
新しく人間を脅かす存在が生まれる。

ここは基礎に戻って
何が大切なのかを見直す時期だと思うんです。

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10.10.2009

サヨナラ ひょうたん

本日は田中マイコが書きます。

うちの庭のひょうたん・・・

謎の植物
緑のカーテン
雄花・雌花開花と人工授粉

と経過をお伝えしましたが、
結果、受粉成らず
とうとうお別れをすることとなりました。

8、9月と実は花はまぁまぁ咲きました。
同時にツルの先端は
毎日毎日
我も我も
これでもかこれでもか
いろんなところから他を凌駕する勢いで生長。

摘心が追い付かない・・・
そしてちょうどその時期は忙しく
人工授粉を続けることもできなかったのです。
3回くらい試みたのですが、
全部途中で朽ちてしまいました。

手入れがよくできなかったこと
夏の日照不足
栄養不足
原因はいくつか考えられるにせよ、
5月から一喜一憂させてくれたこの子たちが
奇跡を起こすときが来るのを私は待っていました。
もう秋なのに。

そんな私に、
 葉に力がなくなったねー
 イモムシが葉にいっぱいついてるよ
 あーもう根がダメになってる~
と、Kazooさんから追討ちの言葉が。

そうですね、もうあきらめた方がいいですよね、
でも秋の太陽の力でどうにか・・・
と密かに願っていたところに、一昨日の台風。

ひょうたんの強靭な絡みは強風には負けなかったのですが
台風が過ぎた後の姿を見て
ようやく決心がつきました。

サヨナラ ひょうたん

お別れの気持ちで
ネットに絡みついた茎、葉を切っていきました。




寂しくなりました・・・

そんな私をじっと見つめる方が。


カマキリさん。
慰めてくれているのでしょうか・・・

植物って奥が深い。
うちのひょうたんはこのような結果になりましたが、
Kazooさんの母、かほるさんの庭は
今年は手入れをする主がいなくても
(母はかなり手をかけていました)
花が咲き乱れていました。

私たちは母の庭に水をやるくらいしかできませんでしたが、
それでも、ランタナは長い間活き活きと咲いていたし
ユリも例年より多く咲いたそうです。
隣に住む方が教えてくれました。
きっとお母さんのこと分かっていてたくさん咲いたのね、と。

かほるさんのお母さんからもらったという柿の木にも
ここ最近ではないほどの柿が実っているそうです。
入院中も、孫たちと一緒に柿を採るのを楽しみにしていました。
その願いは残念ながらかなわなかったけど、
庭の植物たちも、かほるさんを見送ったのかなと思います。

植物の世界は、
人間が考えられるものを超えた次元で
何かがあるのかもしれません。

うちのひょうたんがうまくできなかったことも含め・・・


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10.08.2009

モモ~クリシュナムルティから得たこと

自分の施術を究めるため、
自分を磨くため、
これまで全体性を学んできました。

それはこころ・からだで分けるのではなく、
命という全体。
自分・あなた・社会・地球と分けるのではなく、
宇宙という全体。

もちろん細部を知ることや、
何かの型(フレーム)に思考や
施術(自分の場合)をはめ込むことは
時として大切であります。

しかし、全体性の基本は、
「これだ!」
という解が無いというのが前提です。
残念ながら。

なぜか・・・
命も宇宙も成長しているから。

いくらその時点で解のようなものを出したとしても、
その解はすでに過去のもになり、
新しい真実は更新されているのです。

そもそも常に変化する宇宙全体を
文字で記述することに限界があります。
言葉とは分断の方向性、
つまり分けてモノを考えるように創られてきたからです。
しかし、その世界観を何とか知らしめようと
チャレンジしている天才たちはいます。
僕もここに未来の創造があると信じ、
彼らによる本を読み、学んできました。

そう、そう。
だから、
「これは間違いない!」
というものは疑ってかかったほうがいい。

数学のように
数字という限られた文字を使った世界において、
方程式は有効に働き、解を見出すでしょう。
でもそれは数学というフレームにおいて成り立つことであり、
全体ではありません。

人間が考え、創り出したモノには
全てフレームという枠が設けられます。
大切なことは、
あらゆる場面において、
「ああ、この設定は、このフレームなんだな」
と認識することでしょうか。

これが真実だ!
と簡単に当てはめてしまうと、
それはフレームの中に入り込むことになり、
全体ではないから隙ができて、
他のフレームを攻撃することになる。
不安定ですから。

世の中の戦いなんて、
ほとんどがこのワナにかかった結果です。

そう、これはワナなんですよ。

最近読んだクリシュナムルティの
「あなたは世界だ」

「生の全体性」(wデビッド・ボーム)
では、もう一段上をいってます。
そのフレームを認識するというよりは、
そんな野暮なことしないで、
直接的に全体を生きることを示唆しています。

それは“あるがまま”を生きるということ。
人は生まれた場所、状況で
国、宗教、イデオロギー、哲学、教育、
など様々なフレームを植え付けられる。
すなわち、考えることとはそのフレームを通すことになり、
ゆえに葛藤や対立を生んでしまう。 

だから思考をやめて、
“あるがまま”を生きることによって
全体性を獲得するというもの。

面白いんですけどね・・・
思考を徹底的に排除する方向性ですから、
これは超人的で、
一般的にどうかは疑問が残るところ。

むしろ僕は“あるがまま”を大切にして、
思考とどう付き合っていくかを求めるべきでないかと思うのです。
仲良く付き合っていこうと。

さて、今の僕はこのように、
自分なりの全体性を求める段階に来ました。

ここ十年以上の本の乱読により、
お腹いっぱいで休憩が必要だと感じていました。
さらに友人が10年前にくれた
「モモ」


を読んだことにより、
自分なりの時間を創っていこうと心したところでした。

自分の全体性をモノにするための実践に時間を使います。

まずは読書時間を大幅に削ります。

ネットに接する時間ももっと減らせますね。
そもそも要らない情報多いですから。

“あるがまま”
をもっと感じよう。

縛られない、自由な精神。
この前提あってこそ“あるがまま”は現れます。

その状態になるには余裕が必要となります。
縛られない時間。
縛られない心の空間。

何もしない時間を増やそうというものではありません。
“今”に空間と時間の余裕を与えるというものです。

それでこそ、“あるがまま”を感じられるし、
施術において創造性も生まれてくるでしょう。

全体性を生きる。
まだまだ先は長いですが、
方向性は明確になって来ました。

精神を自由に!
この生によろこびを!

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10.05.2009

寿町ブルース 8

カミさんの友人が
今まさに僕が隅田川のほとりにいるのかと
心配していたらしい。

最初に書きましたが、
これは10年以上前の話ですw

今こんなことやったらある意味ネタになるだろうけど、
きっとカミさん逃げていくでしょうね。

今日で寿町~は終わりにします。


朝、目を覚ますと、
コンクリートの無情な硬さで体はこわばり、
起き上がるのに時間がかかりました。

何日か隅田川で過ごし、
周りのホームレスの行動を眺めていました。
ここでは仕事の定義が違うなと最初に感じました。

今日食うための動き。
これが仕事。

例えば空き缶を集めて換金する。
雑誌をゴミ箱から拾って売る。
食べ物そのものをゴミ箱から拾う・・・

今日食うためにみんな働いている。
よっぽど人をだますよりいいのでは?

さすがにゴミ箱から食べ物を探すことは憚れました。
徹底してやるべきだったでしょうか。
〝一度やったら止められない〟
を知る上では欠かせない一つでしょう。

自分では持参した金は最小限だと思って出発したのですが、
この生活には出費がないので、
毎日の糊口をしのぐには十分でした。
しかも三日に一回は銭湯に行っていた。
甘ちゃんな偽ホームレス。

きっとそれぞれ趣が違うだろうと、
場所を変えてみました。
上野公園、新宿中央公園、代々木公園。
中でも代々木公園は
他のホームレスの存在にそれほど気を取られず、
居心地が良かったので三週間ほどいました。  

駒沢公園は最悪でしたね~。
茂みに隠れて寝ていると、
日が昇るか昇らないかの時間に、
散歩に連れられた大型犬が、
発見!とばかりに俺の顔をクンクンやって、
「ワン!」と吠える。

それが一匹だけではない。
鎖から解放されて好き放題やっている犬に、
眠りを妨げられる上に、
歩道から飼い主にも覗かれ、
いたたまれない気分になり、早々に移動しました。

渋谷はマルイの下。

その日は雨が降っていてシェルターが必要でした。
入り口で寝袋を敷き、寝転がって、
その視点から行き交う人々を眺めた。
顔は見えず、せわしなく動く脚のみを観察する。
こう見ると男の脚、つまり革靴にスーツ、
スニーカーにジーンズなど、面白くもなんともない。

しかし女性の、特に若い女性の脚にはすぐに興味が持てる。
ブーツでもヒールでも接地面が少く、
〝カツカツカツ〟とシャープな音がするので、
すぐに反応してチラ見する。
脚の長さや、太さ、筋肉のつき方、
それぞれが特徴あって面白い。
つい顔を見たくなってしまう。大概は見えないのですが…

語らない、無数の脚が行き交い、
自動車のライトの光りが水溜りに反射している。
酔っ払った女の声は、トーンが高く、楽しそうだ。

遠くでクラクションが鳴る。
都会のど真ん中の一つの光景。
下から眺めるとそれは浮いて見えた。
僕は一体こんなところで何をしているのだろうか?

偽ホームレス生活。 
彼らがどういう視点から世の中を見つめているのか?
何か大切なものがあるのか?
日が経つにつれ、
言い知れない侘しさが身に染みてきました。
 
一千万人の人口を抱えている東京、
蜜を求めるように群がった人間の脚。
仕事が終わり、家路に着くのか、
一杯やってから帰るのか。
男を待たせてしまったと急いでいるのであろうか。
仕事に失敗して気を落としているのか、
それとも企画をやり遂げて意気揚々なのか…

それぞれの脚は、それぞれの場所を目指している。
誰もが他人のことに気を回している余裕などない。
偽ホームレスである僕は地面の一部分と化していく。
脚が地面を踏むように、
その一部の僕も通行人に
踏みつけられているような気がしてきた。
無数の脚が地面にへばりついたガムの上を、
気が付かないまま通り過ぎていくよう。


二か月の偽ホームレス生活を経て、
結局僕は深部まで覗くことが出来ないまま
元の生活に戻ることとなりました。

人間は連帯感によって支えられている部分が大きい。
しかしたくさんのホームレスが孤独のまま存在している。
他人との関係が面倒だったり、
信用できなかったりするのだろうか。
ダンボールに身を埋め、石のように生きている。

構ってくれるな、と言う。
それは孤独に打ちひしがれた人間の、
虚勢を張った言葉のように聞こえてならない。
踏まれ続けたガムはもうはがれないのか。
もし人との関わりを完全に閉ざしてしまったのなら、
これほど悲しいものはない。


                       おわり
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10.02.2009

稲刈りのお誘い

いや~、
ようやくこの日が来ました!!!

カテゴリーの「初心者の田んぼ」を見てもらえば
分かっていただけると思うのですが、
種もみを発芽させるところからはじまり、
田植え、草刈りを経て、いよいよ収穫となりました。

長い道のり。
僕らが成長を期待すればするほど、
見透かされたようにのんびりと育つ。

ほっとけ!
って農家の人なら言うに違いない。
しかし僕らはほっておこうにも気になって仕方ない・・・

そんな関係でした。

美味しいのできてるかな?

是非、稲刈り参加して、
何週間後に一緒に頂きましょう!



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 営田プロジェクト 稲刈りVol.3&Vol.4のご案内◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
お待たせいたしました。稲刈りVol.3 & Vol.4のご案内です。

すでに、こしひかりと、もち米の稲刈りは、終わり、
天日干し~脱穀作業に入っています。
今後は、ヒノヒカリと古代米の稲刈りになります。
ひさしぶりの方も、初めての方も、
秋の深まる香取で、
太陽とつながる幸せな農の時間を楽しんでください!

【Vol.3 ヒノヒカリの稲刈り】 
◆日時  10月18日(日)

・土人とOTOTOの田んぼ:2枚
・集合時間は09:30(バスの方は9:45)
・10:00から稲刈り開始
・申し込み〆きり:10月16日(金)

【Vol.4 古代米(紫黒苑)の稲刈り】         
◆日時  11月15日(日)

・古代米の田んぼ:4枚
・集合時間は09:30(バスの方は9:45)
・10:00から稲刈り開始
・申し込み〆きり:11月13日(金)

・・・・・以下、共通事項です・・・・・

◆集合場所 
営田プロジェクト、谷戸田 (香取市荒北)
住所:千葉県香取市荒北1247

<車でおこしの方>※はじめての方はご連絡ください。
お車でのアクセスの詳細:googlemap:
http://tinyurl.com/l2wq5t

駐車場所も、地図に記載されています。
千葉の田舎は迷いやすいので、
プリントされることをオススメします。

<バスでおこしの方>
浜松町からバスでいらっしゃる方は8:10、
東京駅からバスでいらっしゃる方は8:30の
犬吠崎京成ホテル行きに乗車し、大栄で下車してください。
高速をおりた最初のバス停になります。
到着は9:36の予定です。(所要時間 1時間6分)
大栄まで車でお迎えにあがります。

*銚子~東京駅・浜松町線*
運行会社:千葉交通/京成バス
http://www.chibakotsu.co.jp/kousoku/chosi.htm

時刻表
http://www.chibakotsu.co.jp/kousoku/pdf/chosi.pdf

※バスでいらっしゃる方はお申し込みの際に、
 必ずバスとお書き添え下さい。

◆会費
中学生以上1500円。小学生は500円。その他は無料。

◆食事
お昼の弁当と飲み物をご持参ください。
栗源の名産「べにあずま」の美味しい焼き芋を用意します。

◆持ち物   
●お弁当、飲み物
●服装:長そで、長ズボンなどの衣類、長靴、手ぬぐい2~3枚、
 バスタオル、着替え、カッパ(雨の時)、 帽子

・鎌はこちらでごも用意しますが、
 マイ鎌をお持ちの方は、どうぞご持参ください。
・皮膚を切りやすい稲の葉からからだを守るために、
 長そで、長ズボンを必ず着用してください。
・泥だらけになることもありますので、
 各自よぶんの着替えやタオルなどを御持参ください。

●稲刈りのあとで、温泉にお立ち寄りになりたい方は、
 入浴の準備もお忘れなく。
・元「紅小町の湯」の場所に、
 「かりんの湯」として新装オープンしました。
・美人の湯「カーニバルヒルズ」は3歳以下は入浴できません。

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◆ ご注意、お知らせなど。
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● 朝ご飯はきちんと召し上がって来てください。
● 「のんびりやろう」が合い言葉になっていますので、
  あまり厳格なスケジュールはありません。
  目安として13:00までにはお昼ごはんにしたいと考えています。
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◆申し込み方法
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info(アットマーク)peaceseed.org 浜口真理子までお願いします。

メールの件名に 「10/18 稲刈り参加希望」
もしくは、「11/15 稲刈り参加希望」とし、
以下の情報を忘れずに、お書きください。

・参加する方のお名前、
・お子さまの年齢、
・メールアドレス、
・携帯電話の番号
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問い合わせ先:info(アットマーク)peaceseed.org (浜口真理子)

連絡先:自宅/0478ー75ー1019
    携帯/080ー6564ー6003(浜口真理子)
    携帯/080ー5678ー7242(荒井紀人)
    ※携帯電話が繋がらない場合はメッセージをお残し下さい。

主宰:CSOピースシード  
後援:アイシスガイアネット

ピースシードは、「太陽と共に良く学び、太陽と共に良く遊ぶ」
をコンセプトに哲学・試行しています。

http://www.peaceseed.org/
http://www.peaceseed.net/
CSOピースシード (荒井紀人/浜口真理子)
千葉県香取市沢2139
info(アットマーク)peaceseed.org

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