育苗箱に移してから二週間、
今やすっかり太い葉をつけています。
何というたくましさ!
透き通るような新緑の葉、
凛とした、上へ上へ伸びようとするシルエット、
ますます愛情が深まります。
毎日面倒は見られないので、ノリさんに二日に一回、
ローラーをかけてもらいました。
これは茎をいじめて、外部の環境に負けないよう、
根をしっかりと張らすというものです。
例えば強風。
根がしっかりと土を捉えていれば、簡単に負けるものではない。
害虫や病気も根の張り具合で決まると言います。
もちろん農薬を使えば簡単に解決できるでしょうが、
それは僕らの主義に合いません。
一本、一本の生命に宿る力を引き出したい。
今日、苗たちはガラスハウスから田んぼに引っ越ししました。
田植えまでの間、田んぼの気候風土に慣れてもらうためです。
いきなりガラスハウスの温もりから
田植えで移植してしまうよりも、
この環境に慣らした方が定植も良いとのことです。
どうぞ、すくすく育ってくださいな。
昨日の作業は土木がメインでした。
ここは谷あいで段々畑になっています。
上の田んぼで引いた水が
下の田んぼに流れるシステムになっているのです。
(風景は素晴らしいですよ!)
その給水、排水溝をU字ブロックで造りました。
スコップで穴を掘り、重量のあるブロックを埋め込みます。
ぬかるみで足を取られるので、
普通に重量のあるものを持つのと訳が違います。
こういう所での作業は身体のたくさんの筋肉を使い、
慎重に身体を動かすので、
バランス感覚をつかさどる脳の命令系統が発達します。
まさに農作業は身体の基礎を作ります。
自然の音に耳を奪われながら、
作業に無心で没頭する。
ここに何のストレスが生まれましょうか!
田植えも間近なので代掻きをしました。
トラクターでもう一度掘り起こし、
長いパイプで均していく作業です。
平らにして田植えをしやすくするのです。
O氏。トラクターの運転はお手の物。
さてさて、あとは田植えを待つのみ・・・
